モザンビーク① タンザニアからモザンビークにボートで国境越え!

モザンビークのボート アフリカ
モザンビークのボート

◆ルート

日本→中国→ベトナムラオス→タイ→ミャンマー→日本→ウズベキスタンキルギスカザフスタン→日本→イラン→UAEイスラエルパレスチナ→ヨルダン→エジプト→スーダンエチオピアジブチソマリランドエチオピアⅡ→ケニアウガンダルワンダブルンジタンザニアモザンビーク

◆24ヶ国目モザンビーク共和国

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首都:マプト

為替:1モザンビークメティカル=1.7469円

東アフリカの海に面する、旧ポルトガル領の国。

そのため今でもポルトガル語公用語としている。

古くはザンジバル同様、奴隷貿易の拠点として栄えた。

現在、汚職や賄賂が深刻な社会問題になっている。

◆2019.3.22

朝4時半頃目が覚めた。

なんか寒い!

どうやら扇風機(換気扇)をガンガンに回しっぱなしで寝てしまったらしい。

そうか…昨日停電が終わったときに、扇風機も回り始めたのか…。

肌に直接風を受けており、寒気がヤバい。

これ絶対自律神経やられちゃうやつだ…。

今からじゃ完全に遅いが、バッグから寝袋を引っ張り出してくるまる。

朝までには治っていますように。

6時半に再度起床。

体調は最悪だ。

まだ寒気も残っているし、体もだるい。

まあこんなもんただの夏バテだから、ちゃんと食って普通に睡眠が取れればすぐなるはず。

正直、大事を取って1日くらい休みたいが、レストラン1件もない村にいたとして、きちんとした栄養が取れるとは思わない。

とりあえず今日は進むしかない。

さて、今日はいよいよモザンビークへの入国する。

何人かから「そのルートヤバそうだよ」なんて言われたけど、そういうルートだから行きたくなったのだ。

あと国境をボートで越えるというロマンね!

昨日、ホテルのおっさんに言われたとおり7時にイミグレの所にいく。

少しするとイミグレスタッフが来て、タンザニアの出国はすんなり完了。

河までは5kmちょい。

バイタクの運ちゃんが2,000シリング(100円)で乗せてってくれると言うので、お願いすることにした。

そしてすぐに河に到着。

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船着き場。

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船着き場のまわりに集落があった。

ここ、もうイミグレの外側だけど。

なぜ彼らはここに住んでいるんだろう…。

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元気なにーちゃん。

「しばらく待ってろ!」って言ってくれた。

言われたとおり、ぶらぶらしながら待つ。

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食えそうな物が干してあったが、食欲が全く無く食べれず…。

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しばらくすると、僕が来たほうから車がやってきた。

この他にもたびたびバイタクが到着したりして、少しづつ人が増えていく。

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8時(タンザニア時間の)頃になって、モーターボートが船着き場に来た。

その場にいた人が、一気に船に乗り込み始める。

僕も、遅れるまいと乗り込む。

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隣の人力船にも人が乗り込んでいく。

人力船のほうが安いのか、人気で、すぐに満員になって漕ぎ出していった。

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僕らのモーターボートも満員になり、モザンビーク側に向かって出発する。

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バス同様、安定の乗車率である。

隣のやつが「クロコダイルが見れるぞ!」なんて言ってくるが、そんな訳あるか。

怖すぎるわ。

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「ヒッポ!ヒッポ!」と言う声が聞こえる。

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カバの集団だ!

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なんか子カバが別のカバの上に乗ったり、変なことをしてた。

カバを見ながら、僕の隣のヤツが川の水をペットボトルに汲んで、ゴクゴク飲んでいた…。

やはりアフリカ人とは体のつくりが違いすぎる。

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数十分で対岸に到着~。

ちなみに、料金は70メティカル(100円ちょい)でした。

タンザニアシリング→モザンビークメティカルへは、ボートに乗る前に両替済みでした。

対岸に着いたらそこはもうモザンビークのハズ。

ここからはとりあえず、歩くらしい。

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他に人にならってとりあえず歩く。

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水が枯れた田んぼ?

牧歌的。

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こんなところも歩く。

歩く途中で、一人、また一人とバイタクを捕まえて去っていく。

だよね。地図の距離的に歩きは厳しいなあと思ってた。

僕も途中でバイクを捕まえようとする。

こっちに来たバイタクの兄ちゃんに値段を聞くと、地面に「1000」て書いてきた。

おい!距離わずか数キロだぞ!

1,000メティカルって2,000円近くだよ!?流石に舐めすぎ!

地面のゼロを一つ消してやる。これで「100」。

もうひとりの仲介屋となにか相談をしていたが、なんとかOK。

ていうか10倍以上のボッタクリ価格だったのかい!

流石にひどいな!

まあとりあえずこれで無事にバイタクGET。

そしてここから長いワイロ兵士との戦いが始まる。

先ほど捕まえたバイタクでイミグレに向かう…が、途中でチェックポイント発見。

停止させられパスポートとイエローカードをチェックされる。

すぐ終わるかと思いきや、長い。

ずーっと僕のパスポートのスタンプを見ながら、「喉乾いたな~。水ほしいな~。お金無くて水買えないな~」みたいなことをつぶやいてくる。

最初は無視で英語がわからないふりをしていたが、要求はエスカレートしていき、「俺が何言ってるかわかるだろ?お前が金くれればジュースを買えるんだよ」とか言ってくる。

これは無視してても終わらないな。

作戦変更。

バッグから飲みかけの水を取り出す。

「金はないから代わりにこれをやるよ!」ということで、水を代わりに押し付けることにした。

「そんなもんいらない!いらない!」とか心底迷惑そうな顔をしてくるが、それで諦めてパスポートを返してくれるような素振りも見せない。

作戦失敗。

正直少し困ってしまった。

そう言えば、カイロで会ったアフリカ1周(飛び飛びだが)した奴が言っていた。

「アフリカの旅には突破力が必要だ」と。

なるほど、こういうときに突破力が必要になるらしい。

この状況を突破するために、一番シンプルな方法は、

兵士に向かって「ちょっとパスポート見せて。」みたいなジェスチャーをする。

意外なお願いだったのか、兵士が「ん?」みたいになって手元から注意がそれた瞬間、スッとパスポートとイエローカードを奪い取った。

そのままの流れで、数秒間パスポートをガン見(チェックするフリ)し、その後当然のように自分のポケットに突っ込む。

僕は手品師でもなんでもないので当然バレバレだ。

僕からパスポートを奪われた兵士は、ちょっと怒ったような呆れたような表情になっているが、他の兵士がウケて笑っている。

この感じだと大丈夫だろ。

最後に「アミーゴ(友達)、水いる?」って訊いたら「いらない」と言われたので、すたこらさっさとバイタクに乗り込み先に進むことにした。

下手すりゃ殴られるかと思ったが、どうやら奴らも手荒な真似まではしないらしい。

しないでいてくれて本当に助かったが。

モザンビーク側のイミグレに到着。

ここではアライバルビザを取らなくてはならない。

最初、モザンビーク人からの招待状を要求されたけど、「ホテルの予約票」と「出国チケット」を提出したら、ちゃんと手続きを始めてくれました。

ちなみにホテルの予約票はBooking.comから入手!
予約キャンセル無料な宿を見つけて予約票だけプリントさせてもらいました!

あと出国チケットはエチオピア航空ね。

前も使った手だけど、エチオピア航空でダミー発券して調達!
あそこ、予約したあとに後払いできるシステムがあって、払込しなくても予約表だせるんです。
そんで払わないと自動キャンセルされるので、無料で安全にダミーチケットが入手できる!

ただビザの申請書はポルトガル語表記だし、奴らの説明は意味不明なので、僕は何箇所か書き損じてしまいました。

そうするとそのたびに、「1,000メティカルだぞ!」とうるさいやつが。

僕がすべて書き終わっても、1,000メティカル払わないと受け付けないみたいなことを言ってくる。

僕が何度も拒否するとやっと書類の審査を始めてくれるんだが、めちゃくちゃ怒っている。

審査途中で「ねえねえ、ダブルのビザほしいんだけど」って訊いてみる。

当然のように無視してきたので、「ダブルダブル」とか「マルチマルチ」とか言いまくってると、「ダブルダブルうるせえ~!!」みたいな感じでガチギレされました。

そして結局もらったのはシングルビザ。

どうやらここでのダブルの発行は無理みたいだった。

そんなこんなで、とりあえず入国完了。

ここからは再度バイタクでの移動になるみたい。

そう言えば朝から何も食べていなかったので、近くの店で食事。

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チャパティ。あとからお茶と鶏肉が出てきたので、少し貰おうとするが、食べる直前にイミグレに再度呼ばれて、荷物チェック。

中身すべて出されました。

ここまで徹底的にやったのははじめて。

まあ、このときはワイロ要求がなかったのでよしとする。

再度レストランに戻ってきて、気を取り直して食事~。

と思いきや、チャパティ1枚と鶏肉1個を食べた所で、「300メティカル(500円)で、20km以上先のPalma(パルマ)まで連れてってやる」というバイクタクシーが現れる。

さっきそこらで軽く価格交渉してみたが、500メティカルが最低だった。

これはけっこう安い。

バイタクは待ってくれそうにはない。

まあチャパティは食べかけだが仕方ない。

また食料はどっかのタイミングで補給するしかないかな。

安い理由がわかった。

どうやら3人乗りということらしい。

ちなみにもうひとりの客はタンザニア人だった。

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しかも道はこんな砂浜のような道。

ここを3人乗りで進む!バランス崩しそうで危ない!

僕はドライバーとタンザニア人に挟まれるように真ん中に乗った。

この時点で、朝から続いている体調不良がけっこうやばくなっている。

ここから1時間ほど砂の道を進むのだが、その途中に3回もチェックポイントがあり、そのたびに荷物の全チェックを要求され、パスポートチェックをされ、そしてパスポートを返してもらえず(ワイロを貰えるまで返さないスタンスらしい)、パスポートを奪って逃亡するということを繰り返した。

一度、パスポートを取られた兵士がキレて、バイクのキーを取ってパスポートの代わりに人質にしたことがあった。

まあ僕には関係ない物だったのでほっといたら大人しく返していたが。

毎回毎回降りて荷物を全開けしなければならないイライラがつのって、兵士相手に何度もブチ切れそうになった(というかキレていた)。

道もでこぼこでバイクも揺れに揺れる。

しかも3人乗りなので、足の置き場が中途半端にしか無く、足を維持するのが本当にきつい。

体調不良もあって、パルマの街につく頃には全身ガクガクになっていた。

パルマに着いた途端、バイタクがミニバスの所まで連れて行ってくれる。

どうやらこのミニバスがモザンビーク方面まで行くらしい。

もう今にも出発しそうだが、ここらへんで水分を補給しないと死んでしまう!

ミニバスドライバーの「早く乗れ!もう出発するぞ!」という罵倒を背で受けながら大急ぎで水を買いに行く。

水を手に取りお金を払おうとしたところで気付く。

これ、キャップ開いてんじゃん。

ほかもどれもそう。

それに隣の店も!

もうだめだ。

しかたなく何も買わずに、おとなしくバスに戻る。

暑さと体調不良とその他諸々で死にそうだ。

バスは100kmほど先のMocimboaと言うところまでだった。

料金200メティカル(350円くらい)。

Mocimboaでも再度バスの乗り換え。

今度はミニバスじゃなくて大型バス。

降りた所にチケットオフィスがあったので、そこで購入。

国境からバイクを3ケツしたタンザニア人が、実は僕と同じくモザンビーク島に行く予定だったらしく、一緒に行くことにしてチケットを買うのを手伝ってもらう。

ちなみにモザンビーク島は「イリヤ」って言うと伝わります。

イリヤポルトガル語で島と言う意味らしい。

僕は完全に頭が回ってなかったので、彼に全部やってもらってましたが、どうやら「Namialo(ナミアロ)」行きを買って、800メティカル(1,500円くらい)だったらしい。

ここでもまた、バスに乗る前に何か飲み物か食べ物を買おうと思うも、絶妙なタイミングでバスが来てしまい、速攻乗り込むことに。

乗り込む前に、意地でジュースだけ手に入れたが、食べ物は手に入れられず。

無念。

バスに乗ってから休憩でもあるのかなーと思いきや、雨が降ってきたせいもあるのか、夜10時ころナミアロに着くまで、一度もまともな休憩がなかった。

普段ならたまに停止したときに、バスの窓からいろいろ買えたりするんだが、それもほぼナシ。

あっても時間が超短くて、窓開ける→売り子を呼び寄せる→値段等確認などとしてるうちにすぐに出発してしまう…。

てかモザンビーク入って英語話せる人が激減したね。

物買うのに時間がかかってしょうがない。

一度だけ奇跡的にサーターアンダギーみたいなヤツを2個買うことができた。

死ぬほど食欲もなかったし、まずかったが、なんとか口に詰め込んで空腹を満たした。

夜10時ころやっとナミアロに到着。

流石に今日の移動はここでストップだ。

兄の家に行くというタンザニア人と別れ、ホテルを探す。

「安いホテルに連れてってくれ」とバイタクに言って連れてかれた所が2,500メティカル(4,500円くらい)。

さすがに高すぎる…。

行く宛のないまま道に出て、フラフラしていたら大通りにいたおっさんに500メティカルの安宿を紹介してもらえた。

宿の場所は”-14.923607,39.983315″当たりですが、完全に民家の中なので自力で見つけるのは不可能だと思います。

大通りで人に聞いたほうが良いです。

まー安いだけ(というかタンザニアと比べるとそこまで安くもないけど)の、本当に寝るためのだけの部屋です。

まーそれでも宿がクソで高いという評判のモザンビークで、この値段で泊まれることにありがたいと思いつつ、眠りに着くことにした。

当然夕食なんて食べてないが、そんな気力なんてあるはずもなかった。

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