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15ヶ国目【スーダン共和国】
首都:ハルツーム
為替:1スーダンポンド=2.2964円
エジプトから独立したイスラム教の国。
以前はアフリカ最大の面積を持っていたが、スーダンから南スーダンが独立したことで面積はアフリカ3位となる。
近年バシール大統領が独裁政治を行っており、スーダン西部のダルフールでの紛争を援助していると言われている。
また油田があるため政府はお金を持っているのにもかかわらず、国民にはうまく分配されていない。
近年、通貨暴落が起こり、急激なインフレが進んだため、首都ハルツームを中心に大規模なデモが行われている。
エジプト最後の日、アスワンの街を出発しバスでスーダンとの国境に向かう
2019.1.12
朝3時半に起床、一緒に泊まっていた日本人の方に別れを告げ、4時ころ1人バス会社のオフィスに移動する。
バスチケットを買ったときモーニングコールなんていらないと言ったはずなのに、なぜか3時50分ころ電話が来て、オフィスについてから必要にバクシーシ(チップ)を求められた。
エジプト人、最初から最後まで嫌なヤツばかりだったな…。
4時にミニバンでバスターミナルに移動。そこで荷物の積み込みなどを行うのを黙ってみていた。
これが最悪数時間かかるなんて聞いていたのだが、運良く5時ころにはみんな乗り終えアスワンを出発した。
ちなみに、バスにはこれでもかってくらいテレビなどの家電製品が乗せられていて、もう車内はぐっちゃぐっちゃである。
あとで撮った車内だが、こんな感じ。
隣の席はシートが壊れており、座る所が上に浮いた状態になっている(しっかり車体の床にハマってない。)
こっちの席にならなくてよかった…。現地人に騙されてそこに座らされそうになったが、なんとか自分で気付いて回避した。
ただし、その後座った座席も背もたれがかなりフレキシブルなつくりとなっており(ただの故障)、ちょっと背もたれに体重をかけると簡単に倒れてしまう。
ここまで壊れているバスは今まであまりなかったな…。これもアフリカクオリティか。
バスは、昨日アブシンベルに来たときの砂漠道をひた走る。
途中、アブシンベル付近の休憩所で1時間くらいゆっくり休憩をとった。
再度出発。
少しすると、なんかガタゴト音がするなーと思っていたら、
お!気付いたら周りは湖!
ここの国境名物、バス on the フェリー。
昨日アブシンベル神殿から見た湖をこのフェリーで渡り、スーダンとの国境に向かいます。
柵なんてもちろんありません。
どう考えても危ない。
船の上で、クロコダイルハンターを名乗る男に絡まれた。
なんでもここらへんのナイル川にはナイルクロコダイルと呼ばれるワニが多数生息しており、彼の職業はそのワニを捕まえることらしい。
皮でも売るのか?と思ったが、どうやら観光客相手のパフォーマンスで稼ぐのがメインのよう。
気になった方は行ってみては?
ちなみに申込みはアブシンベルのどっかのホテルでできるらしいけど、アブシンベルには安宿が皆無なので注意してください。
フェリーに乗っているときにバスのドライバーから105ポンド(たしか)要求される。
入国の手続きに必要らしい。
その場でネットでチェックすると本当みたいだが、ポンドなんて20ポンドくらいしか残っていない!
まーなんとか拝み倒して、5ドル+足りない分のポンドでなんとかしてもらったが、これでほぼ一文無しになってしまった。
しばらく乗っていると対岸が近くなってきた。
岩肌の上にうじゃうじゃといるのは、ペリカンの群れです。
20~30羽のペリカンが1列になって飛んでいる姿も見られました。
野生のペリカンとか初めてみたかも知れない。
対岸はまっさらな砂漠と岩山。
フェリーに乗って1時間ほどで対岸に到着。
ここからは再度バスで国境へ向かう。
ついにスーダンとの国境に到着!
国境が見えた。
国境では、まずバスでエジプトの出国イミグレの場所まで行って、出国手続きをする。
ただ珍しいことにきちんと荷物チェックもされて、PCの画像もチェックされました。
どういう基準なのかわからないけど、適当にフォルダあさって5分位真剣に写真を見ていたが、何が目的だったのかは不明。
出国手続きが終わってから、ひたすらバスがくるのを待つ…。
なんか一度すべての荷物をバスから降ろして、荷物チェックしているらしいんですよね。
他の旅行客もいないため、2時間くらいずーっとスーダン人と話していた。
ここであったスーダン人の学生が、「来年からカナダ留学するんだ!」なんて言っていた。
金持ちなのかと訊いたら、「そうじゃない。自分だけじゃなくてカナダとかに留学する人結構いるよ」なんて言っていた。
「結構」の度合いはよくわからないけど、スーダンてかなり貧しい国のハズなんだけどね。
格差が激しくなっているということなんだろうか。
今度はバスでスーダン側のイミグレまで。
こっちでも先に手続きをして、国境の外側に出た。
国境を越えた先は別世界だった
スーダン側の地平線。
別世界に、月に来てしまったかのようになにもない。
いくつか建っている小屋は月面基地かと思うよう。
クレジットカードが使えない国、スーダンで現地通貨をゲット!
国境から出ると、タクシーと闇両替の輩が客引きをしていた。
ちなみにスーダンはイラン同様、クレジットカードが使えない国です。
そのため、お金はドルから両替するしかない。
イラン同様闇レートがあると思ってさっきの学生にレートを聞いていたのだが、予想通り実質レートは公定レートより少し良いよう。
(公定は1ドル=47ポンドで、実質は1ドル=55ポンドね。)
なんとか交渉して55ポンドで替えてくれる人がいたので、両替をお願いした。
とりあえずすることがなくなったが、バスを待たねばならない…。
荷物積み込み中のバス。
こいつをひたすら待つ。
スーダン側の道。
一応舗装されてはいるのだが、砂に埋れてしまってコンクリート成分が確認できない…。
さすが砂漠の国。
しばらく待った後、やっとバスの準備が終わり再度出発した。
てーか結局、国境で4時間以上費やしたよ。
国境から1時間近く走ると、やっと国境の街であるワディ・ハルファに到着した。
ワディ・ハルファの世界一?安い宿
正直めっちゃちっちゃい街である。
しかもかなり静かで、みんな白装束を着ている。
人はいっぱいいるんだけど、エジプトに比べるとかなり音は控えめなんだよね。
あと、通りに小さい店がたくさん並んでいるんだけど、店頭のライトも控えめに灯っていて、何かの儀式をしているような雰囲気がしてくる。
わいわいしていたエジプトからすると、空気感変わったなーという感じ。
どこか不気味。
とりあえず宿を探さなくては。
いくつか宿を回るがほとんどいっぱい。
やはりここはエジプト・スーダン間の交通の拠点なので、エジプトに行く(もしくは帰ってくる)スーダン人がたくさん泊まっているらしい。
なんとか空いている宿を1つ見つけた。
Wadi-halfa Hotelという宿で、ドミ一泊が75ポンド(150円)という破格の値段。
余裕でこれまでの最低価格を更新してしまった。
さすがアフリカ。
中はこんな感じ。
とりあえず寝れるというだけの場所だった。
ちなみにWifiがないどころか、シャワーすらもないです。
この街でシャワーを求めてはいけないらしい。
ちなみにこのベット、スーダン名物の通称「青空ベッド」というやつ。
冬以外の季節は室内が暑いため、夜はベッドを室外に出して寝るためそう呼ばれるようになったそう。
まー今回は冬なので室内ですけど、十分青空ベッド感は味わえました。
ちなみにホテルの場所はCleopatra Hotel などがある安宿街の一角。
まーココらへんのホテルはどこも条件、値段は同じようなもんだと思う。
親切なスーダン人の人びとの温かいもてなし
チェックイン後、夕食を探して街をさまよう。
静かな割にはそこそこ人がいてやっぱり不気味。
食べ物を探していたら、近くで食事をしていた3人家族に「一緒に食え!」みたいな感じで手招きされた。
すごくへんな物を食べてるみたいだったので興味を惹かれ、素直に食べさせていただくことにした。
これ。
フールという伝統色らしい。
豆を潰してつくったものらしく、豆の味がします。(適当)
これをパンにつけて食べるのだが、見た目のグロさの割にはかなり食べられる味でした。
その後彼らに2回もお茶をおごってもらったり、彼らの友達を紹介してもらったり、SIMカード売り場を紹介してもらったり、バスチケットオフィスを紹介してもらったりした。
まー、SIMとチケットは夜遅くて売ってなかったけど、場所がわかっただけ御の字。
めちゃくちゃ助かった。
最初はスーダンて不気味で治安悪いのかなーと思ったけど、今日あった人はムスリム独特の優しさを持っており、この先のスーダン旅行に希望が持てる一日だった。
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