◆ルート
日本→中国→ベトナム→ラオス→タイ→ミャンマー→日本→ウズベキスタン→キルギス→カザフスタン→日本→イラン→UAE→イスラエル・パレスチナ→ヨルダン→エジプト→スーダン→エチオピア→ジブチ→ソマリランド→エチオピアⅡ→ケニア→ウガンダ→ルワンダ→ブルンジ
◆22ヶ国目【ブルンジ共和国】
首都:ブジュンブラ→ギテガ(現在移転中)
為替:1ブルンジフラン=0.0611円
ルワンダの南に位置する小国。
民族構成はルワンダとほぼ同じで、少数派のツチ族と多数はのフツ族の対立が原因で何度も紛争や虐殺が起こってきた。
現在ではツチ派政権のルワンダとは異なり、フツ派の政権が樹立しているが、デモなども多く治安は安定していない。
非常に貧しい国で、国民一人あたりのGDPは国連加盟国194ヶ国中193位。なお194位はソマリア。(2013年国連)
◆2019.3.9
今日はとうとうブルンジ入国をトライする。
ブルンジのホテルに発行してもらった許可書を握りしめバスターミナルに向かう。
始発は8時と聞いていたので始発に乗ろうと思っていたけど、着いたのは8時半ころだった。
次のバスは9時だと聞いていたので大急ぎで近くのカフェで朝食をとったものの、出発したのは9時半。
ちなみにRitcoという会社のバスに乗って、1,000フラン(120円くらい)でした。
大型バスだったけど、客は僕の他に二人だけ。
バスは高台を走り、1時間もしないうちにブルンジとの国境に到着した。
国境には村も何もなく、ただルワンダとブルンジのイミグレオフィスが建っているだけだった。
ルワンダの出国を終えた所で、両替マンが2人やってくる。
ルワンダフランは1ルワンダフラン=2ブルンジフラン、ドルだと1ドル=2,000ブルンジフランで変えてくれるという。
レートは2人とも同じ。
公定レートよりちょっといい程度だな…。正直ブルンジフランはもっと弱いイメージだったけど。
普通はボーダーを越えた後のほうが良いレートだったりするんだけど、イミグレの先に村なんかありそうにない。
これが良いレートかどうかわからなかったけど、ここで多少は替えとくしかないか。
数百円分残っていたルワンダフランと10ドルをここで両替してもらった。
そして目の前に見えていたブルンジのイミグレオフィスを覗く。
が、どうやらそこじゃなかったらしい。
実際のイミグレオフィスは200mくらい道を進んだところにあった。
林の中の曲がりくねった道だったから、全然先が見えなくて気づかなかった!
こんなゲートを越え、無事ブルンジ側のイミグレへ。
ちなみにイミグレの先には街があり、両替野郎がいっぱいいました。
あーあ、ここで両替すればよかった。
ちなみにこの後、首都に着いてからホテルの人にレートを聞くと、1ドル=2,780ブルンジフランというのが今の実質レートらしいことがわかった。
公定レートより1.5倍くらい良いレートだったという。
けっこう損してしまった。
ブルンジのイミグレでは許可書を見せるとすぐにアライバルビザの作成を始めてくれました。
まあ出来上がるまで1時間くらい待ったんですが。
ちなみにアライバルで取得できるのは3日間のみ有効のトランジットビザだけです。
値段は40ドル。
もう少し滞在したい場合は、ブジュンブラで延長の申請をしてくれと言われました。
ビザを待ちながら近くの人と話す。
ブルンジ人だけどルワンダの学校に通ってるとか、息子をルワンダの学校に入れてるから様子を見に来たという人ばかりだった。
ブルンジの教育は良くない(特に英語教育がダメ)から、なるべくルワンダの学校に行く人が増えてるみたい。
こうやって人材は流出していくんだなあ。
ビザはこんな感じの別紙バージョン。
後でパスポートに貼ろ。
ブルンジ国境から首都のブジュンブラまではシェアタクシーで15,000フラン(500円くらい)。
客が揃うまで昼食。
牛串ORヤギ串1本1,000フラン(40円くらい)。
ブルンジ側の街はそこそこ大きい街だった。
飯を食べた後、シェアタクシーでブジュンブラに向かう。
途中の村で必ずドライバーがスピードを緩めるんだけど、そうするとどこからともなく野菜や果物、家畜を持った人たちがわーっ!と一斉に押し寄せてくる。
ドライバーや僕以外の客はつどつど品定めして、いい商品を次々を車に放り込んでいく。
やっぱり街で買うより全然安いんだって。
街につく頃には車は一杯になっていた。
山の上からブジュンブラの街が見える。
大統領の住んでる所らしい。
街中じゃなくて高台にある。
涼しいところを求めて高台にした、なんて言ってたけどホントかな?
そう言えばブジュンブラは野党勢力が強いから、大統領は全然ブジュンブラにいない、なんて話を聞いたことがある。
そんな理由もあって首都をギテガに移動するらしい。
でも、ギテガの開発って結局中国が支援しているらしいんだよね。
今回の首都移転も、なんか中国の意向を感じてしまう。
ホテルに到着し、チェックインし荷物を置く。
もちろん今日泊まるのは、許可書を発行してくれた所です。
1泊40ドルもするけど!
ちなみに支払いはドルのみらしい。
現地通貨ダメって珍しい。ミャンマーでもそうだったかな?でもそのくらいな気がする。
それだけブルンジフランが弱いってことらしい。
部屋の中はこんな感じ。
荷物を置いたらバスを捕まえ、街へ。
ちょうど雨が降ってきてしまった。
みんな雨宿りするか、雨に濡れながら歩いてるんだよね。
彼らは傘というものを知らないのだろうか…。
中心街のマーケット通りのはずだけど、雨のせいかあまり活気はない。
ちなみに天気予報はこんな感じ。
アフリカって暑いってイメージあるけど、思ったほど気温高くないんですよ。
ブルンジはいま夏なのにこんな感じだから。
街の中心のバスターミナル。地面はボコボコ。
でっかいモスクがあったので行ってみたら写真禁止+中に入れなかった。
そして近くにいたムスリムの人に金をせびられる。
「フランス語はできるけど、英語は少ししか話せない」とか言いながら、自分の境遇を「子供が多いけど、自分は仕事がない」とか流暢に勝手に話してきて、最後には金を要求するという。
なんだろう。今までの国のたかりみたいに「金くれ金くれ!」て乱暴に要求するんじゃなくて、低姿勢で金を要求してくるから逆に気味が悪かった。
この後も他2人にお金を要求されたけど、みんな「この国ではみんな仕事が無くて困っている。自分は大学で真面目に勉強したのに仕事につけなかった云々」みたいな話を聞かされた。
そう言えばボーダー付近でも大勢の子供に金を要求されたけど、みんな「マニー…」しか言わないんだよね。
大体子供ってふざけて絡んできて、最後についでのようにお金を要求するケースとか多いんだけど。
ここの乞食はなんかリアルなんだよなあ。
やっぱりそれだけ貧しいってことなんだろうか。
だだっ広い敷地に変な建物。
どうやら教会らしい。
中に入ったら子供が楽器の練習をしていたのだが、見学しようと思ったらすぐに追い出されてしまった。
どこからともなく賑やかな声がする。
声がする方に行ってみたら、
学生がバレーボールの試合をしていて、憲兵がたちが見物していた。
街の中心を貫く幹線道路。
圧倒的に建物が少ない。
国立観光事務所?
派手な建物だけど、人のいる気配ナシ。
ダメ元で扉を開けてみたら、
開いてしまった…けど誰もいない。
そっと扉を閉めて見なかったことにした。
街の南側には少し綺麗な町並みがあった。
どうやらここは高級住宅街らしい。
街の西端のタンガニーカ湖のほとりまで行ってみる。
水、きたねえなあ。
ちなみに対岸はコンゴ民主共和国。
いつか入ってみたい。
日が落ちると街は一気に暗くなる。
この道信号くらいしか明かりがない。
バスターミナルも暗い。
写真で見るとそこそこ明るく見えますけど、実際はかなり暗いです。
一部停電があったんじゃないかっていうくらい。
レストランを探したけど、あまり人が集まっている所が見つからず。
結局適当なファーストフードで済ませることにした。
実はこの夕食を食べている時点でブルンジがかなり嫌になっていた。
だって人はなんか街に活気がないし、観光名所と言える所もほとんどない。
ルワンダとは違って物乞いやお金をせびろうとする人も多い。
おまけに飯もいいところが見つからず、明日もうブルンジを出てしまおうか、なんて思っていた。
帰りは適当にタクシーかバスでも捕まえて帰ろうとしたら、なぜか警察車両(荷台に兵士がいっぱい乗ってるやつ)を捕まえてしまって、ホテルまで送ってもらった。
もちろん無料。
どこにだっていい人はいるもんだ。
少し気持ちが楽になる。
かと言って、明日観光するのはだるくなってきた。
もうタンザニアに行ってしまおうかなあ。
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