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ピーターマリッツバーグ
クワズール・ナタール州(ダーバンがある州)の州都。
インド独立の立役者ガンジーが、若い頃に強烈な原体験をした場所でもある。
そのため市街にはガンジーのブロンズ像が立っているという。
またアパルトヘイト撤廃に人生をかけたネルソン・マンデラが逮捕されたのもこの街である。
差別との戦いの街 ピーターマリッツバーグへ!
前日のダーバン観光をした記事はコチラ↓
2019.5.9
今日もダーバン周辺を探索します。
昨日は友人が一緒でしたが、今日は平日なので友人は当然仕事。
南アでの初、単独行動となります。
危険危険と言われているので、気を引き締めて行かねば。
行きたいのは、隣町の「ピーターマリッツバーグ」というところ。
ガンジーのブロンズ像を見に行くのだ。
ダーバン市街までは友人に車で送ってもらい、そこからミニバスでアクセスする。
ダーバン市街は危険な匂い 治安には要注意!
今日は平日だから、昨日より市街は活気があるけど、
やっぱり街中には黒人しかいない。
さっさとバスを探してピーターマリッツバーグに行ったほうが良さそうだ。
バスは中心街のおととい着いたバス停の近く(座標”-29.853092,31.016150″あたり)にありました。
バス停の中じゃなくて、路上の路側帯のとこだったけど。
これに乗って1時間半くらい(60ランド=420円)。
一気に州都ピーターマリッツバーグまで!
ピーターマリッツバーグのガンジー像 差別との戦いは今も続く
ピーターマリッツバーグに到着。
左側に見えるのが、市庁舎の建物だ。
街のシンボルみたいだ。
近くの公園の像。
通りはキレイでヨーロッパ感がすごい。
歩いている人を見ても、黒人に混じって白人もそこそこいる。
変なアート。影だけ。
反対側から市庁舎を見る。
こちらが中心部、チャーチ通りにある裁判所。
裁判所の前にはガンジーの銅像がある。
さすがにこの格好でここらへんをウロウロしていたわけじゃないと思うけど…。
インドで生まれ、ロンドンで勉強し弁護士になったガンジーは、ここ南アに渡り、弁護士事務所を開業した。
そのガンジーがここピーターマリッツバーグで電車の一等席に乗っていると、乗務員から三等席に移るように言われたのだという。
一等席のチケットを持っているのに。白人ではないという理由だけで。
乗務員に抗議したガンジーは電車からほっぽりだされてしまう。
この体験が彼の活動の原体験になったという。
それ以前の彼はロンドン住み、弁護士というエリート職にもついて、自らを「上流」だと思っていたみたい。
白人の文化、趣向を知り、白人のように振る舞っていたのにもかかわらず、このような扱いをされ、「自分はどこまで行ってもインド人なのだ」ということに気付いたらしい。
それから時間をかけて彼の「インド人としてのアイデンティティ」が確立され、それがインドの解放運動につながっていったらしい。
なんというか僕としては少し感慨深いものがある。
なぜなら、アフリカを4ヶ月以上かけて渡ってきて、僕が一番思ったことは「自分は日本人なんだなあ」ってことだったのだから。
まあ詳しく書くと愚痴っぽくなるのでやめますが、
極東の閉ざされた島国、日本人という民族だけが住む単一民族国家(ほぼね)で生まれ、育ってきたということを、これほど意識することは今までなかった。
自分は日本人で東アジア人。
まあそれ自体にはポジティブなイメージもネガティブなイメージもなくて、ただの事実だけど。
その上でこれからどうするかっていうのを、最近はすごく考えることが多くなった。
ピーターマリッツバーグの裏路地。
ここもまあ、そこまで危険な感じはしない。
ヴィクトリア女王の銅像。
ピーターマリッツバーグのアートギャラリー!
Tathamアートギャラリーという美術館。
ここは入場料が無料らしいので入ってみる。
ふつーの感じの絵から。
割礼?アフリカの伝統を描いていると思われる。
民族によるけど、けっこうやっているところもあるらしい。
エスワティニにいるときにきいたが、エスワティニには割礼をするかどうかを選択できる民族がいて(たぶんスワジ人)、
その年令になると、学校に割礼を推奨するグループが来てメリットを説明するらしい。
それによってほとんどの生徒は割礼をするんだとか。
まあ選択の余地なく、民族の掟で強制的に割礼する人たちもいるみたいなんだけど。
美術館を出て、近くにあった図書館。
ほとんど英語の本だったけど、一部フランス語や別の欧州言語の本もありました。
ズールー語など、アフリカ民族の言葉の本は見つからず、、、。
一通りピーターマリッツバーグを観光してから、再びバスでダーバンまで戻ってきた。
ワールドカップのスタジアム!バンジージャンプもできるらしい!
ダーバン到着。
やっぱりこっちのほうが都会。
高層ビルが多い。
魔女でも住んでいそうな家。
オールドフォート(The old fort)と呼ばれる、昔の要塞?の名残。
少し歩いてモーゼス・マヒダ・スタジアム(Moses Mabhida Stadium)というスタジアムまで行ってみる。
このスタジアムは南アフリカワールドカップの会場としてつくられたスタジアムらしい。
天井の梁みたいなやつがY字になっていて、これは南アの国旗をイメージしているらしい。
↓これね
近づいてみる。
なんか梁を歩いている人がいるし、階段みたいになっていて登れそう!!
きいてみると、ここでは徒歩で上に昇ったり、ケーブルカー(?)みたいなやつで登ったりできるらしい。
あと上からバンジージャンプもできるみたいだ。
ただ僕が行ったのは午後4時ころ。
どうやらどのアトラクションも時間が決まっているみたいで、最終の時間が3時だった。
バンジージャンプはどこかでやってみたいと思っていたのだが、次に機会に期待だな。
ちなみにバンジーは695ランド(4,900円くらい)。
たぶん安いほうなのでは?
相場とかよく知らんけど、ビクトリア・フォールズだと16,000円くらいだったし。
サンダルが壊れ…これがすべての始まりだった!ダーバンで地元民に持ち物をスられる!!
そろそろ時間も遅くなってきた。
海沿いを歩いて市街に帰ってバスで友人宅まで帰ろう。
暗くなる前には帰れそうだ。
海沿いを歩いていたら、
あーあ!5代目サンダルがこんな所で!
ザンビアのルサカで買って、アフリカはこれでもつかな~とか思ってたのに!
無理やり固定しようと思ったけど数キロしか持たず、片足裸足でサンダル屋を探すことに。
それが全然見つからない!
便所サンダルタイプのやつはいっぱいあるんだけど、ビーサンが良いんだよなあ。
そんな無駄なこだわりで探していたら、ただサンダルを見つけるために1時間もかかってしまった!
なんとか見つけたが、早く帰らないとヤバい…。
しかし、友人宅の白人地区までのバスがどこから出るかがわからない。
色んな人にきくが、知らない人、まずお金を要求してくる奴らがほとんど!
知ってるっぽい人から情報をきくも、その場所に行ってみてもそんなバスはない!
ガセネタだった!!
そんなことを繰り返しているうちにどんどん夕暮れが近くなっていく…。
ヤバイヤバイヤバイ。
ここで僕は完全に判断ミスをしていた。
僕の友人はダーバン付近で仕事をしていて、夜8時ころまで待てば彼の車で送ってもらうこともできたのだ。
だけど、「自分で帰ってみたい!」という好奇心から、今日は1人で帰ることにしていて、この状況になっても「送ってもらう」という選択肢が浮かんでこなかった。
このことがこのあとの悲劇につながる。
困り果てた僕はとりあえず、エスワティニから来たときに到着したバスターミナルに向った。
ここならバスが見つかるだろうと。
しかしどうやらバスはここからじゃなかったらしい。
目的のバスの出発場所を知ってるぽい人がいたのだが、どうもその人の説明がよくわからん。
アフリカの人の特徴なのだけど、スマホで地図を見せて「どこの場所?指さして」とか言っても、みんな地図というものを見慣れていないのか、地図を見ようともしないんだよね。
結局口で「まっすぐ行って、右に曲がってすぐ左!」とか説明してくれるんだけど、それじゃわかるはずないでしょ…。
困っていると1人の人が「俺が連れてってやる!」って言い出した。
これは信用して良いのか?
とりあえずついていくと、路上でミニバスを捕まえてくれた。
ミニバスにいろいろ説明してくれている。
どうやら目的のバスが出発する所まで連れて行ってくれるらしい。
ありがたいと思い、急いでバスに乗り込む。
バスは市内を走る。
何人かを乗せては降ろしたりしながら、最終的に1人になってしまった。
「どこに向ってるの?」と運転手にきいたら「OKOKわかってるわかってる」だって。
僕だけ特別ルートで送っていってくれようとしているのかな?
そう思っていたら、2人の男が乗り込んできた。
ん?
市内ルートの2周目に入っちゃったとか、そういうことはないよね?
なんて思っているといきなり運転手が「50ランド(400円)払えよ!」なんて言ってくる。
いやいやたった数キロしか走ってないのに!
1時間以上かかったピーターマリッツバーグでも60ランドだったんだぞ!
そもそも乗ったときに乗車賃の7ランド(50円くらい)は払ったわ!
そう抗議すると運転手は「俺じゃなくてこいつに払うんだ!」とさっき乗り込んできた2人のうちの1人を指差す。
そしてその2人も一緒になって払え払えと言ってくる。
ヤバい…これは本当にやばい状況になってしまった。
そのまま50払うのはちょっと癪だったので、40ランドでゴリ推してなんとかOKと言ってもらった。
ちょうどの細かいお金がなかったので運転手に100ランド払う。
が、返ってきたお釣りは30ランドだけ!
いやいやお前さっき40で良いって言ったじゃんか!
そう抗議すると3人でめっちゃ怒ってこっちに怒鳴ってくる。
ヤバい状況だとわかっていたけど、イライラのほうが勝ってしまった。
こっちも負けじと怒鳴り返してなんとか60ランドのお釣りを返してもらった。
3人のうち1人が外に降りて、いつでも僕をバスの外に引きずり降ろせるような体制で、「早く出てけ!!」と怒鳴っている。
さっさと逃げよう。
だが僕がバスから降りた瞬間、そいつが僕の進路を塞ぎ「Are you happy~!?」みたいな感じで煽ってくる。
すげーイラつく顔だ。
ついつい僕も言い返して、顔がぶつかりそうな距離で怒鳴り合いのケンカをしてしまった。
しばらくすると相手も飽きたのか、バスに乗り込み、バスはすぐに行ってしまった。
まあ一応助かったのか…。
バスはもうすぐそこにいるらしい。
さっさとバスを捕まえようと思い、ふとバッグを見ると口が開いている!
僕はいつもメッセンジャーバッグっぽいバッグを肩掛けにして使っていたのだが、その口が開いちゃっていたのだ。
え!と思って確認する。
スマホあり、デジカメあり、財布はそもそもポケットにあるからOK…モバイルバッテリーがない…!
最初はバスの中に置いてきたのかな?なんて思った。
でも、スマホとかが無くなってたら、スマホ使ってるときにいきなり話しかけられて、その流れでバスのなかに忘れちゃったのかなーとも思うんだけど、バッテリーって普通カバンの中から出すシチュエーションないんだよね!
まあ金を要求される直前に何をしてたかはよく覚えてないんだけど、スリ以外は考えにくいと思う。
たぶんだけど、最後にバスの外で怒鳴り合いをしたときに、バスの中にいたもうひとりがスッたんじゃないだろうかと思われる。
完全にしてやられました。
あんなに危険だと分かっていたのに、その場に流されて行動してしまった…。
ちなみにバッテリー自体はすぐ買えるものなんですが、痛いのはバッテリーについていたGPSロガーのケーブル!
これもバッテリーと一緒に盗られてしまった。
僕はいつもデジカメで撮った写真に位置情報を付加するためにGPSロガーを使っていたのですが、これが専用ケーブルで替えが効かない。
こりゃーGPSロガー自体買い直さなきゃなあ。
最南端に行くまでに買えると良いんだけど。
その後・・・
結局バスは長蛇の列が並んでいたので諦めました。
そうこうしているうちに日が沈んでしまったので、おとといのマクドナルドに避難し、友人に迎えに来てもらいましたとさ。
翌日の記事はコチラ↓
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