◆ルート
日本→中国→ベトナム→ラオス→タイ→ミャンマー→日本→ウズベキスタン→キルギス→カザフスタン→日本→イラン→UAE→イスラエル・パレスチナ→ヨルダン→エジプト→スーダン→エチオピア→ジブチ→ソマリランド→エチオピアⅡ→ケニア→ウガンダ→ルワンダ→ブルンジ→タンザニア
【ザンジバル島】
ダルエスサラームの北東数十キロにある島。
もともとザンジバル王国が治めていた場所で、タンザニアのアフリカ本土側とは最近まで異なる国であった。
昔からオマーンやポルトガル、ドイツ、イギリスなど様々な国に支配されてきたため、市街は異なる文化が融合した独特の景観を生んでいる。
なお、イギリスの占領時には防衛のために戦争が起こったが、わずか38分で敗北。これは史上最短の戦争とも言われる。
タンザニアに併合された今も、島の統治は「ザンジバル革命政府」が行っている。
現在はアフリカでは屈指のリゾート地で、ダハブと並び、日本人バックパッカーには沈没都市として有名である。
◆2019.3.19
今日はザンジバル島に行く。
個人的にはリゾートはあまり興味ないし、日本人とかいっぱいいそうで逆に行きたくなってくる…。
が、せっかく観光ビザを取ったので行かなければ…!
タンザニアで観光客がとるビザには観光ビザとトランジットビザの2種類があるんです。
観光ビザが50ドル、トランジットビザが30ドルとトランジットのほうが安い!
しかもトランジットでも14日も滞在可能なんです!
トランジットだとザンジバル島には入れないらしいんですが、そのときはザンジバルには興味なかったし。
だからトランジットでもいいかなーと思ってたんですけどねえ。
でもそのときはコモロ諸島まで行くつもりだったし、コモロに行くフェリーがザンジバル経由だと聞いていて、万一はじかれたから困ると思いわざわざ観光ビザを入手していたんです。
今ではコモロに行く気は無くなってしまったので、こうなると観光ビザが無駄である。
せっかくならビザを無駄にしたくないのでザンジバルに行きたい!ってことで、急遽行くことに。
一ヶ月いても足りないなんていうザンジバルだが、僕的には長居は無用である。
要所だけ選んで、日帰りしてやるつもりである。
ザンジバル行きのフェリーの始発は朝7時。
日が出る前に行動を開始する。
フェリーポートまでは、泊まっている「YWCA」から歩いてすぐ。
移動中にやっと朝日が登ってきた。
チケット売り場に行く。
チケットを買おうとするが、片道の値段が40ドルだと言う。
あれ?事前情報だと35ドルだったけど…。
問い詰めると、35ドルがチケットで5ドルが税金らしい。
ていうかそんなの絶対ウソだけどね!
もちろん往復で80ドルとか言ってきた。
頑張って値切るも、「もう満員だから船長の許可が必要。許可をとるための手数料がいる」とか言って、往復75ドルから下がらない…。
非常にイラつくが、ぐだぐだしてると船も出てしまうので75ドル払うことに。
ちなみにシリングで払ったときの金額を訊いたら、ボッタクリみたいなレートで計算してきやがったので仕方なく貴重なドルを使う。
あーあ。ついさっきフェリー代も見越してシリングを下ろしたのに、これじゃかなりシリング余っちゃうよ…。
なんとかギリギリの時間にチケットを買ってフェリーに乗り込む。
フェリーの船内はかなり揺れる。
最初は隣に座っていた、仕事でザンジバルに行くというネットワークエンジニアと話をしていたんだけど、彼が気分悪そうに目をつぶり始めたので僕も話すのをやめて、少し睡眠することにした。
ちなみに基本的に僕の体は強い。
ここ20年くらい乗り物酔いも、食あたりもしてないし。
まあアフリカに入ってから2回ほど、風邪?だかで体調を崩してるけど。
それだけアフリカの旅はハードってことかもしれない。
それでも1日休めば治っているし。
実際はそれほどでもないのかもしれないけど、強い強いと思い込んでおこう。
船は青い海の上を進む。
1時間半ほどでザンジバル島に到着~。
今日行きたいのは、世界遺産のストーンタウン(イスラムチックなザンジバルの中心街)とザンジバルの最北端にある、島一番美しいと言われるナングウィビーチ。
後者は昨日宿であった韓国人におすすめされたので予定に組み込むことにした。
世界50ヶ国以上を旅している彼曰く、今まで見た中で一番綺麗なビーチだったらしい。
ちなみに僕が今までで一番綺麗だったのは、ジブチで見たマスカリ島のビーチだ。
その綺麗さを越えられるのかな?
ちなみに島に着いたのが9時ころ。
ザンジバルからダルエスサラームへの最終便が16時出発なので、けっこう時間がないのだ。
ストーンタウンはフェリーポート周辺にあって、ナングウィビーチはバスで1時間半ほど離れた所にあるので、とりあえず先にビーチに行くことに。
帰ってきてから余った時間をストーンタウンに費やすことにする。
と言っても、バス停までにストーンタウンを通ることになる。
計算上はそこまで忙しいわけではないので、少しゆっくり観光しながら進む。
西洋(イギリス)風?のおしゃれな建物。
イスラムチックな町並み。
祈りの放送をするためのスピーカーがついてる。
猫は大事にされているのか全然逃げない。
こいつは鼻にカメラを押し付けられても逃げなかった。
潮風の影響か、外壁がボロボロ。
細い路地がぐちゃぐちゃしていて迷路みたい。
やはりヒジャブをかぶった女性も多い。
観光地なのでお土産屋もたくさん。
仮面仮面仮面。
男性はこういう帽子をかぶった人が多い。
1時間ほど観光しながら(迷いながら)バスターミナルに到着。
このバスでナングウィビーチまで行きます。
バスが出発したのが10時過ぎ。
事前情報どおり1時間半で着いたら問題なかったんだけど…。
結局ナングウィに着いたのが12時半!
2時間半近くかかったじゃん!
しかもバスが混雑しすぎていて、全然外の景色を見れなかった!
しかも着いた場所がビーチから2kmも離れた場所。
仕方ない。早歩きで海まで行ってトンボ返りしてくるか。
バス待ちの時間がどのくらいになるかわからないけど、1時にビーチを出ればなんとかなるだろう。
間に合わなそうだったら最悪バイタクに乗ってしまえば、爆速でフェリーポートまで行けるはず。
ビーチに向かう一本道の幹線道路を歩く歩く。
10分ほど歩いた時点で後ろからバスが走ってきた。
あれ?さっきのバスを降りた場所よりもビーチ側に行くバスなんてあったんだ。
どこ行きかわからないけど、この幹線道路をこの方向にいくならとりあえずビーチまでは行くはず…!
バスに乗り込む。
・・・しばらく乗っていてもビーチには着かない。
あれ?違和感を感じ地図を確認。
ん?なんで逆走してるんだろう??
普通にフェリーポートに向かって走ってますがな。
どこでUターンしたのかぜんぜんわからなかった!
真相はわからないが、
おそらく最初のバスを降りたときに、バスはUターンしてフェリーポート側を向いた状態で僕ら乗客を下ろしたんだろう。
そして僕らは混雑のせいで全然外の風景が見れてない&おそらく僕は寝てたので気づかなかったと。
確かビーチに向かって歩き出すときに一度地図を確認したんだが、その時はGPSの向きを気にしていなかった。(ストーンタウンを散策したとき、GPSが狂いまくってたので、気にしなくなっていた。)
それで自分が乗っていたバスの進行方向にずっと歩いてきたので、フェリーポートに引き返す結果になってしまったに違いない。
なんてこった…。
まあもう時間的に取り返しが着かない。
「ビーチなんて行っていたら帰れないぞ」と神様に言われたんだと思っておこう。
仕方ないのでストーンタウンの観光に絞ることにする。
帰りのバスで見かけた学生たち。
みんなイスラムだ。
訊いてみるとここの人は80%以上がムスリムらしい。
ストーンタウンのバスターミナルに帰ってきた。
近くには市場が広がる。
魚介市場があったので覗いてみた。
なんだかわからないものが放置されていた。
恐ろしい…。
ヒラメ?エイ?
せりみたいなものかな?
サメが競売にかけられている。
マサイの集団。
教会を撮っていたら、勝手にフレームに入ってきた。(だからチップは不要という主張。)
このアングリカン大聖堂は、昔奴隷市場があった所に建てられた教会だ。
ここは旧奴隷市場として観光名所にもなっている。
これも行きたかった場所だったので、入ってみる。
ただかと思ったら入場料を取られた。
11,500シリング(550円くらい)。
意外に高い。
当初、セネガルのゴレ島など西アフリカが奴隷貿易で栄えたらしいんですが、人権的理由でそれを批判する世論の高まりから奴隷貿易が禁止されたらしいのです。
しかしその後もこっそり奴隷貿易を続けたい輩が、東アフリカのここザンジバルやモザンビークのモザンビーク島などで奴隷貿易を行っていたらしい。
こちらは奴隷を”格納”していた部屋。
非常に狭い。
ここに何人の奴隷が閉じ込められていたのか。
奴隷を逃げないようにするための首輪。
実物らしいです。
教会の庭にあった奴隷の像。
ここに使われているのも実際に使われていた首輪です。
観光地によくあるヤツ。
アフリカでは初発見。
日本の宗教団体が建てていて、どうやら世界180ヶ国にあるみたいです。
オリエンテーリング見たいに探してみたら面白いかも。
教会内部。
と、ここらへんでタイムアップ!
急いでフェリーポートに戻ります。
最後に見た海。
ここでもけっこう綺麗。
ナングウィビーチがどんななのかは気になるが…。
でもこういうのって、画像検索しても加工してる写真ばっかりで、実際のとこはわかんないんですよね。
ビーチに行くときはもう少し時間に余裕を持って来ましょうということでした!
なんか無駄に長居してるなー。。
コメント