皆さん!先ほど行われた東京オリンピックの男子1万mは見たでしょうか??
僕はネット配信で見ていたのですが、序盤にめちゃくちゃ目立っていたアフリカの選手がいましたよね?
ウガンダから来たスティーブン・キッサ選手という方です!
この方、最終的にはメダルに絡まなかったのですが、どんな選手か気になったのでまとめてみました!
男子10000mでの序盤の爆走!一時は独走状態に!
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こちらがキッサ選手です。
彼は先日7/30に行われた東京オリンピックの男子1万mで、スタート直後に爆走をはじめました。
後続を50m近く引き離す爆走で序盤の間単独のダントツトップに立っていたのです。
その間、陸上大国のケニアやエチオピアの選手たちは後方の集団で力を蓄えていました。
形勢が変わり最後は棄権…
そんなキッサ選手がダントツトップだったのも序盤だけでした。
3,000m過ぎにはケニア、エチオピア選手に追いつかれます。
再度力を使って後続の選手を引き離しましたが、また追いつかれ、6,000m過ぎに集団に飲み込まれたところで棄権してしまいました。
キッサ選手のプロフィール
まずはキッサ選手のプロフィールを紹介します。
本名: Stephen KISSA(スティーブン・キッサ)
生年月日: 1995年12月1日
年齢: 25
性別: 男性
出生地: KAPCHORWA
出生国:ウガンダ
5000mベスト: 13分10秒93(2018年)
10000mベスト:27分26秒46(2021年)
主な戦績:2018年アフリカ選手権 5000m 8位
25歳とスポーツ選手としては一番いい時期なのかも知れないですね!
また10000mのベストタイムは27分26秒です。
これは日本人としてこの種目に出ていた相澤選手の27分18秒75よりも遅い記録です。
なお、この記録がアフリカの土トラックで出した記録ならすごいのですが、ヨーロッパの記録会に行って出した記録のようです。
そのため、正直に言うとオリンピックで本気でメダルを狙うのは難しい実力の選手と言えるでしょう。
キッサ選手の爆走は仲間のアシストだった?
彼の実力から考えても、キッサ選手の爆走にはなにか考えがあったのだと思われます。
濃厚なのは彼と同じウガンダ出身のジュシュア・チェプテゲイのアシストです。
ジュシュア・チェプテゲイ選手は現在5000mと10000mの世界記録を保持している、この種目の優勝候補の本命だったのです!
世界記録を出したのは去年のことで、絶好調の中、本気で金メダルを来ているのです。
そして地元メディアに「金メダルのカギとなるのはキッサ選手だ」というようなことを語っていたみたいです。
また、チェプテゲイ選手とキッサ選手はNNランニングチームという、アフリカを拠点に多国籍なトップランナーたちが集まった陸上チームでトレーニングしているみたいです。
このNNランニングチームには日本からも福田穣選手が所属しています。
同じチームの仲間なので、アシストのために自分の成績を犠牲にしたことは十分に考えられるでしょう。
ちなみにNNランニングチームの拠点はキッサ選手の出生地であるウガンダのKAPCHORWAみたいです。
なお、先日のオリンピックの1万mでは、チェプテゲイ選手は健闘しましたが、惜しくも2位に終わっています。
キッサ選手の経歴
彼が競技を始めたのは高校生の頃だったようです。
ウガンダのひとつ上の世代の偉大な選手である、Stephen Kiprotich(ステファン・キプロティッチ)選手やMoses Kipsiro(モゼス・キプシロ選手)にあこがれて陸上を始めるようになったようです。
試合などで、同世代のチェプテゲイ選手の影響を受け、彼も強くなっていったようです。
2017からは前述のNNランニングチームが立ち上がったため、チェプテゲイ選手と一緒に参加し、切磋琢磨しあっています。
オリンピックでのアシスト、、、本人の心情は
仲間を助けるのは素晴らしいことだと思うのですが、オリンピックという大舞台で本人の結果を犠牲にしてまで仲間をアシストするというのはどういう心情だったんでしょうか。
「仲間のほうが金を取れる可能性が高いから」なんて、そんな単純に割り切れるものではないのではないかと思います。
これは憶測になってしまいますが、もしかしたら金銭面の問題があったのかも知れません。
いえ、オリンピックという本来アマチュアの大会でそんな事考えたくありませんが。
ウガンダ人は、オリンピックに出るような著名なアスリートでも経済的に困窮している場合が多いです。
以前のウガンダ人失踪事件についても記事を書いたのでコチラもぜひお読みください↓
本当にアシストかどうかもわかりませんし、アシストだったとしても本人の自由なんですけどね。
難しいです。
個人的にはモヤモヤするレースでした。
世界一周中にウガンダに旅したときの記事はコチラ↓
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