◆ルート
日本→中国→ベトナム→ラオス→タイ→ミャンマー→日本→ウズベキスタン→キルギス→カザフスタン→日本→イラン→UAE→イスラエル・パレスチナ→ヨルダン→エジプト→スーダン→エチオピア→ジブチ→ソマリランド→エチオピアⅡ→ケニア→ウガンダ→ルワンダ→ブルンジ→タンザニア→モザンビーク→マラウイ→ザンビア→ジンバブエ→ボツワナ→ジンバブエⅡ
【カミ遺跡】
15世紀~17世紀までに存在したトルワ王国の首都として栄えた場所。
花崗岩を用いた石垣などが今でも残っている。
遺跡からは中国の磁器やドイツの陶器などが発見され、幅広い地域との交易があったことを示している。
◆2019.4.21
今日は朝9時半から、昨日のおじさんと「カミ遺跡」、「マトボ国立公園」にいくつもり。
少し早く起きてしまったので、先に街に行って少し散策をすることにした。
今日はイースター。
街に人影や車通りは心なしか少ない。
イギリスチックな建物。
これも。
炭鉱夫の像だろうか?
ジンバブエには豊富な地下資源が眠っていて、古来からそれを輸出して外貨を作っていたみたいだ。
特にプラチナやダイヤモンドは世界でも有数の産出量を誇る。
ポテンシャル的には豊かになってもいい国なのに、なぜ今のような経済状況になってしまったのか。
…と言っても、ジンバブエの町並みを見て、そこまで周辺諸国と比べて経済が崩壊しているとはとても思えなかった。
モザンビークよりは良いんじゃないだろうか?
現地の人からは、「仕事がない」だの「貧しい」だのという話はきくが、それはどこの国も同じである。
まー、後述する「通貨問題」は別だけど、スーパーもいっぱいあるし(もちろんSHOPRITEもある)、物もいっぱいある。
以前の経済崩壊時にはスーパーから物がなくなったらしいが、それは過去の話に見えた。
ジンバブエのファーストフード、Chiken inで適当に朝食をとる。
ビーフバーガー4ボンド(100円)、ミニッツメイド4ボンド(100円)。
ちなみにジンバブエで買い物するとき、値段表記はボンドでされていますが、USドルも使うことができます(多分南アフリカランドも使える)。
大きいスーパーやちゃんとした店だと1ドル=4ボンドで使えるのですが、露店や小さい店だとなぜか1ドル=3ボンドというレートになってしまう。
あと、闇両替でドル→ボンドに両替しようとしても、1ドル=3ボンド!
だから旅行者はなるべく大きいスーパーでUSドルを使って買い物をしたほうが良いんです!
のにもかかわらず、だいたいどこのスーパーもUSドルのお釣りは持っていません。
USドルのお釣りをボンドに換算して払ってくれる所もありますが、まれです!
基本、USドルを使うときはピッタリ出さなければいけないと思ったほうがいいでしょう!
僕はワイロ対策で今まで頑張ってUSドルの小銭を作り続けてきたので、それを切り崩しながら生活しています…。
なので、ジンバブエに行く人は細かいUSドルをいっぱい持っていくことをオススメします。
街にはEco Cashの登録所がいっぱいある。
9時半に昨日のRed cafe前でおじさんと合流。
おじさんは「アフリカンタイム!アフリカンタイム!」とか言いながら少し遅れてきたけど、遅れたのはわずか3分ほど!
この人はやっぱり”ちゃんと”しているなあ。
仕事も公立の職業訓練所の教師らしいし、それなりな人なんだろう。
昨日「授業見に来るか?」って言ってくれたのに、そのときめちゃくちゃ腹が減ってたから断ったんだけど、見にいけばよかったなーと今になってすこし後悔。
一緒に彼の車がある駐車場まで行く。
途中で変な店に寄って、大量のボンドコインを受け取っていた。
「ここ銀行なの?」って訊いたら「いやいや賭けするとこ。サッカーで勝ったんだ!」っと言っていた。
どうやら200ボンド(5,000円)くらい勝ったらしい。
そもそも賭けができるなんて、この人やっぱ金持ちだなー。
これのおかげであとでUSドルからボンドへ両替してもらって、必要な分のボンドをゲット!
しかも1USD=4ボンド!!
ローカルな店とかは1USD=3ボンドの計算で使われてしまうので、やっぱりボンドを持ってたほうが得なんですよねー。
歩いて駐車場に到着。
が、すぐに車には乗らない。
どうやら彼は最近車のバッテリーを新調したらしく、盗難防止のためにどこかにバッテリーを預けているらしい。
・・・ジンバブエ、そんなに危ない国には思えないけどなあ。
「ちょっと取ってくるわ!」と言って取ってきたバッテリーを取り付けるおじさん。
すぐに取り付けが終わって車に乗って出発!!となるはずが、全然エンジンがかからない!
何度もトライするが全くダメ!
どうやらこのバッテリーを使うのは初めてだから、バッテリーが溜まってないらしい。
それは買うときに充電してくれたりしないのだろうか…。
絶対困るじゃん!!
僕は車持ってないからよくわからんけど、日本だったら絶対充電してくれるよね??
途中で通りかかった友達(もしくは知らない人)の車を呼び止め、バッテリーからバッテリーへ充電。
でも全然充電上手くいかない!
てか充電って言っても、適当に金属部分同士をケーブルでつないでるだけだからなあ。
素人目に見てもそりゃムリでしょ!!って感じ!
一応おじさんはメカニックのエンジニアで、職業訓練所でもそれ系のことを教えてる見たいだから、それなりに分かってやってるのかもしれないけど…。
このあと何度も何人かで車を押して走らせながらエンジンをかける、なんてこともやったけどダメ!
結局車のエンジニアを呼び出してみてもらい、「ジャンプスタートだ!!」ということになった。
ん?ジャンプスタートってなんだ??
エンジニアの車とおじさんの車を紐で結ぶ。
どうやら最初だけ引っ張って、その動力でエンジンをかけようということらしい。
これでトライ!!
1度紐が切れて、さっき充電してたケーブルでつなぎ直すなんてこともあったけど、やっとこれで車が動き出した!!
しばらく街中を運転してバッテリーを十分に溜めてもらったあとようやく出発!!
出発したときにはもう12時を過ぎていた。
これはカミ遺跡とマトボ国立公園の両方は難しそうだなあ。
でもこの2つの観光地は両方ブラワヨから近いながらも方向は全然違う!
1日で両方行くときは一旦ブラワヨに戻ってくる必要があるらしい。
だったらとりあえず片方だけでも行ければいいいかあ、ということでとりあえずカミ遺跡に行くことに。
ブラワヨの火力発電所!
絶賛稼働中。
ブラワヨ近郊には工場がいっぱいある…が、赤字になって動いてない工場も多いらしい。
おじさん曰く「ジンバブエ人にビジネスはムリ。」とのこと。
土地がもったいないから、お前この土地使ってなんかやれよーとか言われた。
ガソリンスタンドにめちゃくちゃ車が並んでる。
彼らはレギュラーのガソリンを求めて来ているらしいが、おじさんの車はディーゼル車。
ディーゼルはそもそも切れててないガソリンスタンドが多かった!
まあ売っててもディーゼルは1L=140円くらい、レギュラーは150円くらいとかなり高いらしいんだけど!
南部アフリカって鉱山はいっぱいあっても石油は出ないんですよね。
まあ石油が出るリビアや南スーダンみたいに戦争に巻き込まれるよりは、ちょっとガソリンが高いほうが全然安全だけど。
ゆっくり走って、30分ほどでカミ遺跡に到着。
カミ遺跡はこんな感じで、エリア内にプラットフォームと呼ばれる城跡が点在している。
入場料の10ドルを払って入場!
ちなみにおじさんは「もう何度も来たからいいやー」と言って車で寝てました。
まーガイドじゃないからね…。
入り口付近は牛がめっちゃいる。
とりあえず奥のほうに。
どんどん登っていく。
でっかい岩!
ここらへんは本当に岩だらけ。
ジンバブエは岩の王国って聞いたけど、うなずける。
変な形の岩。
進んでいくとでっかい石垣が出現!
見えにくいけど、6段になっている!
後ろからきた地元のガイドに説明してもらいながら登る。
石垣のてっぺん。
ここらへんは王様が住んでいた場所らしい。
さらに北側にも他の石垣があった。
なんか奇妙な十字架も。
こうやって写真を撮ると、雰囲気はエチオピアのラリベラみたい。
ツボの中にはコインがあった。
観光客が入れたのかなー。
日本の五円玉も!
花崗岩に切れ目が入っている。
自然に入ったとしたら奇妙だけど、流石に人工かな?
ゲームボードっていう看板が立っていて、石に変なくぼみが掘ってあった。
昔の人もやってたのかなー。
「監視ポイント」って書かれたとこからの風景。
行けの中にある半島みたいなところには、昔軍隊が控えていたらしい。
ここのポイントからは軍隊の位置や王様の住むところ、一般の住人が住むところが見渡せたらしい。
一通り観光したら4時ころになってしまった。
やっぱりマトボの観光は今日はムリなので、今日はこれで終了。
マトボは明日の午前中にまわることに。
ブラワヨに帰って、少しブラワヨの見どころを案内してもらう。
街の駅。
デザインは首都のハラレと一緒らしい。
ホーム。
空に見えるのは、火力発電所の水がある塔らしい。
この水で熱されて気体になった水を冷やして、液体に戻すらしい。
駅の近くにあった鉄道博物館を外から少し見せてくれた。
どうやらおじさんは昔、鉄道会社の技術者だったらしい。
だから駅の周辺の領に住んでいて、技術者の育成のために研修なんかをしていたらしい。
・・・と一通り案内してもらって今日の観光は終了!
本当は1日で2箇所まわりたかったけど仕方がない!マトボの観光は明日!
そして明日はそのままブラワヨを出て、次の目的地に向かう。
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