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【マトボ国立公園】
公園内では、岩でできた丘や数々の「奇岩」を見ることができる。
またこの場所には昔サン人と呼ばれる古代民族が住んでおり、彼らの描いた壁画が今でも残されている。
◆2019.4.22
「ブッシュマン」という言葉を知っているだろうか?
僕は幼い頃、父親がこの言葉を使っていたのを覚えている。
どういう文脈で使われたのかは忘れたがたぶん、「完璧に衛生面が管理された生活をするよりも、多少自然(野生)の中に住んでたほうが、免疫がつくから病気にならないぞ」みたいな感じで「ブッシュマンみたいな」という使い方をしたんじゃないかなーと思われる。(完全にあいつはこう言うだろう、みたいな想像だが。)
で、僕はこの「ブッシュマン」というのは近代化されていない少数民族の総称みたいなものだと思っていたのだが、どうやらこれは「サン族」という特定の1部族のことを指すらしい。
彼らは「地球最古の人類」と呼ばれるほど古くから存在し、動物を狩猟しながら生きていたらしい。
一応今でも生き残っているらしいが、他の部族の例に漏れず今は貨幣経済の中に取り込まれているらしいんだけど。
今日行くマトボ国立公園というところにはサン人が昔住んでいて、洞窟に壁画を描き残しているらしい。
今日はそれを見に行く。
バスの時間を考えて今日は8時におじさんと待ち合わせ。
僕が3分前に着いたら、もうおじさんはスタンバイしていた。
やっぱこの人はしっかりしてるな~。
このままマトボに向かうのだが、おじさんなんだか様子がおかしい。
せわしなくどこかに電話したり、何か書類を確認したりしている。
そして一言。「今日ちょっと街で用事あるから、お前マトボに送り届けたら俺は街に戻るわ!」
ええ~~!??
ちょっと待てよ!
マトボ国立公園の土地は広大で車無しの観光はムリ!!
昨日のカミよりこっちをちゃんと送り迎えしてほしかった!!
と、よく聞くとこういうことらしい。
おじさんの友達が今日用事でビクトリアフォールに行く。
出発は9時半。
それまでにその人に渡したい書類とお金がある。
おじさんは僕を送り届けたあとヒッチハイクで街に戻るから、車は僕が自由に使っていい。
僕はおじさんの車でマトボをまわり、街にもどりおじさんに車を返せばいい。
え、このオンボロ車を一人で運転するのか??
バッテリーは昨日の事があって不安だし、ぶっちゃけスピードメーターもガソリンメーターも機能してないので、ガソリンが足りるかどうかもわからないんだけど!
故障の心配もあるけどマニュアル車…まあクラッチの感じとかはバイクの感覚と似てるから大丈夫だと思うけど…。
ちなみにこの車「何年使ってる?」って訊いたら「親父の代から使ってるからわからん!」って言われた。
すげー!
もうトップギアは使えないし、サイドブレーキも効かないらしい。
そんなことよ、り僕らが街を出発したのは8時。
車で街からマトボへは1時間はかかるんです!
おじさんが最速で街に帰れても10時。友達の出発は9時半…。
なんだかいろいろ無茶苦茶な状況だけど、そう言われたら言うようにするしかないかな!
マトボ国立公園は一応サファリでもある。
サファリ内を自分で運転できるなんてけっこうレアな体験だしね!
マトボに近づく。
岩山が増えてきた。
マトボ入り口。
おじさん曰く、前回来たときはこんなのなかったらしいので、新しく作ったらしい。
自分の入場料の15ドルと車の入場料3ドルを払ってチケット購入。
ここでおじさんは帰るはず…が友達から連絡が来て、「もう出発するからいい!」って言われたらしい。
だってもう9時20分だもん!
なんというか、流石のアフリカ人クオリティ…。
結局おじさんも一緒に行くことになったけど、僕は完全に車を運転する気で操作(というか、ところどころぶっ壊れている場所)を教えてもらってたので、そのままの流れで僕が運転することに。
マトボの地図。
なかなかデカい!
見どころはいくつもあるが、チケットオフィスの人が薦めてくれた数カ所だけいくことに。
オンボロ車を運転しながらマトボの中に入っていく。
でっかい一枚岩の岩山が見える。
こんなものが公園内にはいたるところにあった。
側面から…デカすぎて何が何だかわからん。
あっちにもこっちにも岩山。
開けたところ!一面が岩山!
最初の見どころ!壁画のところにきた。
岩山に続く道を上っていく。
けっこう登る!そしておじさんが速い…。
でっかい岩の上に来た。
おじさんが手招きしている。
どうやらこれが壁画らしい。
一瞬わからなかったけど、よく見ると壁画がある!
これは狩猟にいく人々かな。
超わかりにくいけど、これがシロサイの壁画!
右側に細い尖ったものが見えます?それがサイのツノ!
サイが右側を向いています!
こっちのほうが少しわかりやすいかなー。
サイが左側向いているやつです。
幼稚園児が描いた絵みたいだ!
お次はもう一つの見どころ「セシル・ローズの墓」に!
セシル・ローズはイギリス人。
南アとその周辺諸国を植民地化するときにいろいろ頑張った「植民地政治家」らしい。
ボツワナ、ジンバブエは植民地時代「ローデシア」と呼ばれていたんだけど、これは彼の名前の「ローズ」から来てるらしい。
お墓は小高い丘の上にある。
ちなみにここに来るためには追加料金の10ドルが必要です。
まーここまで来たし、ということで払う。
おじさんはパス!で車で待っているということで、一人でGo!
でっかい岩がいっぱい!!
高さ5m以上はありそう。
岩の中心にセシル・ローズの墓!
実はここにセシルの墓を作ることはいろいろ反対もあったみたいなんだけど、無理やり作っちゃったらしい。
何だこれ!変なトカゲ!!
頂上からの眺め。
やっぱり岩ばっかり!
このあと最後の目的地(名前忘れた)に行こうと思ったのだが、道を間違えて知らぬ間に入り口に逆戻りしていた。
時間もあんまりないし、おじさん曰くそんないい場所じゃない、ということだったのでパスして帰ることにした。
ちなみにおじさんには50ドル払った。
値段は昨日のカミからの帰り道で相談して、両者納得できる値段に。
まーすごくいいおじさんだったから、ただでのいいよ~とか言われそうだったけど、ちゃんと値段交渉させてもらった!
まあこれでもタクシー借りるのの半額以下だろう。
ブラワヨに帰って、次の目的地「マシンゴ」という街までのバスの出発場所まで送ってもらう。
本当は先に昼ごはんを買ってから乗りたかったんだけど、例の如く「もう出るから飛び乗れ!!」みたいなことを言われて泣く泣くなにも食料を持たずにバスに飛び乗った。
見かねたおじさんがそこらへんでジュースを買ってくれて窓からパス!
飲み物だけはなんとかゲットしました。
ちなみにバスの出発場所は、座標”-20.155188, 28.590710″あたり。
泊まっていたキャンプ場の超近くだった。
バスの料金は23ボンド(600円くらい)です。
まーっすぐな道をマシンゴに向って進む。
1時に出発したバスは4時間ほどかけて5時ころマシンゴに到着。
まだ5時なのにそろそろ夕暮れ。
やっぱりボツワナにいたときより東側にいて時差もないから、夕暮れが早い。
今日泊まるのは「Backpackers Rest」という宿。
ドミが15.5ボンド(500円くらい)でけっこうきれい。
キッチンも共有スペースも充実してるし、久しぶりに安くていい宿に巡り会えた。
しかもここではザンビアのJICA隊員に遭遇!
タメだったこともあり話が盛り上がりいろいろな話が聞けた!
いやー数えたら、この旅でもう10人以上のJICAの人に会ってるんだよね。
でも色んな人の話を聞くと…自分は無理だなーって思う。
まああんまり詳しくは書かないけど、これまででアフリカやアフリカ人のことを好きになった人にまだ一度も会ってないんだよね…。
ホント大変そうだった。
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