今日の旅情報
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キベラスラム
アフリカで2番目に大きいスラム街。
その大きさは東京ドーム50個分以上。
ここの人口は60万〜120万人とも言われているが、誰にも正確な数はわからない。
そして人口は日々は増え続けているという。
ビルに隠されたキベラスラム見学ツアーに参加!
前日ナイロビ国立博物館に行った話はコチラ↓
2019.2.23
今日はキベラスラムに行く。
当然一人でなんて危険で行けるわけないのだが、ここにはナイロビ市内からのツアーが出ていて、僕の泊まっていたNew kenya lodgeで予約できるのだ。
数時間のツアー(時間はその人次第らしい)で、2,000シリング(2,200円)ツアーにしては良心的な値段だ。
当日朝宿に着いて、飛び入り参加の大学生2人と3人グループで参加する。
ガイドのジョセフと一緒にナイロビからバスで移動。
40分ほどでスラムの近くに到着した。
見た感じは普通の道だが、これを一本右側に行くとそこにはもうスラムが広がっている。
スラム街に入る。
この路線は廃線ではない。1日3本ほど貨物列車が通るらしい。
こんな線路ギリギリに店や家がある。
大量のゴミ。
これは外で集められたゴミがここに廃棄されているらしい。
ホテルなんかもある。
薬局だってある。
スラム街にはいろんなショップなどもあり、スラムといえど人が普通に生活しているんだなーと思わせる。
側溝掃除をする人。
子どもたちがやってきた。
「はわゆ!はわゆ!」って言ってくるけど、多分意味は分かっていないと思われる。
彼らを縛るものは貧困でなく腐敗だった
しばらくして気付くが、みんなけっこう身なりがちゃんとしてるんだよなあ。
ガイド曰く、スラムとは言えちゃんと仕事をしている人が大半らしい。
もちろん賃金は良くないけど。
僕は乞食とか浮浪者が大半をしめているようなイメージがあったのだが、そういうわけじゃないらしい。
彼らがここから出れない理由は、貧困だけじゃなく、国民IDカードがもらえないことにあるらしい。
普通、ケニアの国民は国民IDカードを持っているのだが、ここの住人は殆ど持っていない。そしてそれがないと引っ越しできないんだそう。
発行しに行ったとしても、なんだかんだ理由をつけられたりお金を要求されたりして発行してもらえないそう。
電柱のようなものがそこかしこに見えるが、今は電気が通っていないらしい。
なんでも住宅が密集しすぎで電気が原因で火事が起こると危険だからだそうだ。
電気も重要だが、住民は電気なんてどうでもいいらしい。
それよりもごみ問題をどうにかしないと衛生的に問題があるし、病気になったときための病院などのほうがほしいとのこと。
しかし政府にはそんなものをつくる気がない。
彼らは富裕層へのサービスばかりを優先し、富裕層は更に金を稼いでいく。
弱者への配慮は後回しで、格差は広がるばかりだとガイドは怒っていた。
スラムには何本かこんなライトが建っていて、これが夜光るんだそう。
住民は皆この光で生きているらしい。
子どもたちは元気だ。
友好的だし、絶対お金や食べ物を要求したりしない。
僕にはそれが不自然に思えた。
だってアフリカだったらどんな街でも、子どもたちは大体お金や食べ物を要求してくる。
ここだけそれがないなんてありえない。
まー多分ガイドと一緒にいる外国人には余計なことは要求するなという教育を受けているんだろう。
だから友好的に接してくれる。
彼らがこうやってツアーに協力しているということは、一応僕たちのツアー代は何らかの形で彼らに還元されているのだと思う。
それを知って少しばかり安心した。
この後、スラム内の露店で買ったチャパティを子どもにあげてみたら、パシッといい音がしそうな勢いで取られた。
ぶんどられたと言ってもいいくらいだった。
やっぱりお腹は死ぬほど空いてるんだろう。
遠くにナイロビが見える。
政府はこのスラムがナイロビから見えないように、周りを高いビルで囲おうとしているらしい。
問題は解決せず臭いものには蓋を…。今の大統領は最悪だとガイドは言っていた。
高台から見渡す。
どんどん人が増え続けて何人いるかもわからないスラム。
ゴミの滝。
川に水がなく、ゴミしかない…。トイレはどうしているのだろうか。
ツアーの最後にガイドたちがやっている組織のオフィスにつれていくと言われた。
このパターンは…と思ったが、オフィスでは予想通り彼らが自作したキーホルダーなどのお土産を買ってくれと言われた。
なんかここまでいろいろ見ちゃうと買わないのもあれだが、僕はお土産買わない主義だしなあ。
仕方ないので、良いもの見せてもらったってことで、100シリングだけチップとして渡して、スラムを後にした。
今日ガイドをしてくれたジョセフはキベラスラム出身だったらしい。
それでも小さいときに道で「外の人」に拾われ、スラムから脱出できたんだそうだ。
拾われたことで自分の生活は良くなったと彼は言っていたが、彼は今スラムの中で生活している人たちをどう言う目で見ているんだろう?
バスでナイロビまで戻ってツアーは終了。
正直このツアーで本物のスラムが見れたとは思わないが…。
子供だけじゃなく大人もみんなフレンドリーで優しかった。
なんだかつくられているようにしか感じなかったが、まあガイドのおかげもあり、スラムの実態の一端は見れたんじゃないかなと思う。
そう言えば違和感感じるほど優しいってのは、パレスチナと似ているなあなんて思ってしまった。
宿には12時ころには宿に戻ることができた。
ナイロビからナイバシャ国立公園へ!今夜はキャンプ!
ここから僕はキャンプサイトに行きます!
ナイロビ郊外にあるナイバシャ国立公園という場所にあるキャンプ場でキャンプをし、明日の朝にその近くの自転車サファリを楽しむ予定!
自転車サファリっていうのは、文字通り自転車で自由に動き回れるサファリです。
普通は車なんで珍しいんですよねー。
当然危険な肉食動物はいない。そのかわり値段も安いし草食動物はけっこう見れる見たいなので、今回組み込むことにした。
ナイロビからは、ナイロビ→ナイバシャ→キャンプ場と、バスを2本乗り継いで3時間ほどで行ける。
このバスが窮屈で辛かった。
乗り合いバンみたいな感じなんだが、中が改造されてて座席が5列あるんだよね…もうホントにぎゅうぎゅう。
足が前の座席に当たって痛い…。
ナイロビからのバスをナイバシャで降りる、ナイバシャでは今回行くキャンプ場である「フィッシャーマンズキャンプサイト」方面行きのバスに乗り換え。
ナイバシャから小1時間走るとこんなへんぴな場所に降ろされた。
フィッシャーマンズキャンプサイトにはカバが出る?
一応フィッシャーマンズキャンプって書いてある。
パンダ道って書いてある…けどこれはスワヒリ語らしい。
ナイバシャ湖のほとりのキャンプ場だ。
ここでは700シリング(770円くらい)で1泊キャンプができる。
シャワーやトイレも完備でいたれりつくせりだ。
自転車はここでも借りれるし、サファリの入り口でも借りれる。
まあこっからサファリの入り口までが3kmくらいなので、ここで借りて行っちゃったほうが良いと思う。
どうやらここの事務所が開くのが朝8時くらいらしい。
もう少し早く出たいんだけどなーって言ったら、今日の夜から借りてていいよーと言われたのでお言葉に甘えることにする。
暗くなってきたのでちゃっちゃとテントを張る。
そう言えばこのキャンプサイトにはめっちゃ欧米人がいっぱいいた。
お前らナイロビにいなかったじゃないか!って思ったけど、よく考えたらふつーの人だったらナイロビになんか泊まりたくないよなー。治安悪いらしいし。
みたとこ家族連れが多そうだったのでなおさらだろう。
そんなことを考えながらテントの設営を完了し、飯にする。
ここのキャンプ場にはちゃんとレストランがあるから、食べ物は持参しなくても大丈夫。
当然高いけどね!
一番安いサンドイッチが300シリング(330円)でそこそこのボリュームだったのでそれで我慢することにした。
一応お菓子とかは持ってきてたんだけど、お菓子よりは~ってことで。
明日けっこう動くし。
実はこのキャンプサイト、カバが見れることで有名。
カバは夜行性なので夜湖から上がってくるらしいんだけど…あたりを30分くらいふらついたけど、発見できず…。
そのうち、欧米人が見つけたらあいつら騒ぐだろうから気付くだろ…って思ってテントの中で休む。
そして気づかないうちに眠りについてしまった…。
翌日の記事はコチラ↓
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