今日の旅情報
◆ルート
日本→中国→ベトナム→ラオス→タイ→ミャンマー→日本→ウズベキスタン→キルギス→カザフスタン→日本→イラン→UAE→イスラエル・パレスチナ→ヨルダン→エジプト→スーダン→エチオピア→ジブチ
前日の記事↓
17ヶ国目【ジブチ共和国】
首都:ジブチシティ
為替:1ジブチフラン=0.6183円
世界で最も平均気温が高い国。
過去には71.5度という、世界で最も高い最高気温を出したこともある。
ジブチシティにあるジブチ港は経済の要で、国の収益も貿易による関税に依存している。
一方、砂漠などが多いため耕作可能面積が少なく、食料自給率はわずか3%しかない。
ほとんどの食料をエチオピアや他のアラブ諸国、ヨーロッパからの輸入に頼っている。
日本を含め各国の軍事基地が設置されており、ソマリア沖の海賊退治や中東、アフリカでの軍事活動の拠点となっている。
中国製の電車でGO!駅はめちゃめちゃ立派だった
2019.2.7
朝5時起きで急いで準備を済ませ、6時前には昨日予約していたタクシーで駅に向かう。
タクシーは1時間ほどで、目的地であるFuri Lebu駅に到着した。
めっちゃ綺麗な駅。
このアディスアベバ・ジブチ鉄道は100年以上前から開通していた鉄道(当時の名前はジブチ・エチオピア鉄道)なんですが、21世紀に入る頃には、線路のメンテナンス不足などによりほとんど使われなくなっていたんです。
それに中国が目をつけ、一帯一路の一環で、ジブチ港とエチオピア、そしてその先の輸送経路をつなぐ大動脈として大幅リニューアルしたものです。
リニューアル後の再開は2017年だったらしいのですが、ネット上では本当にこの電車に関する情報が少ない!
いくつか英語のレビューはいくつかありましたが、日本語の情報はほぼナシ。
本当に開通してるの?って思うくらいだったんですが、駅が開いているということはどうやら動いているらしい。
運転手は中国人?駅も社内も中国に来たみたい!若干不安なアディスアベバ・ジブチ鉄道
駅の中には鉄道の説明が、もちろん中国語(と英語)で紹介されていました。
エチオピアの公用語のアマリックはないという…。
駅の正面右手にはチケットオフィスがあります。
こちらが正規の値段表。
僕はETT(ツアー会社)でとったので、300ブルくらい余計に取られていたみたい。
けっこうやられたな!
ちなみに切符は出発の24時間以上前に予約する必要があるみたいですが、当日でも大丈夫だったという情報もあるので、どっちなのかよくわかりません。
念の為事前に発行しておいたほうが良いと思います。
駅の中に入ると、まずはジブチに行くのかどうかで二手に別れます。
Cross-Borderの方に行くと、この時点で出国スタンプが押される。
駅にあった給湯器。
中国でもよくあって、カップラーメンを食べるときに使ったけど、ここでは需要があるんだろうか…?
待合室。
中国そっくりで懐かしい。
7:15になるとホームへの入場が許され、予定通り8時に電車は出発した。
そういえば出発前にホームで革ジャンを着た中国人に会いました。
制服じゃないのでスタッフじゃなさそうだし、かと言って旅行者にしては荷物がない。
何しに来てるんだろう?と思ったが、どうやら彼は電車の運転手だったらしい。
彼を含め、駅のスタッフのうちの何割かは中国人でした。
電車は時速60kmくらいの、電車にしてはやたらゆっくりした速度でエチオピアを東に進んでいった。
電車の中。
出発したときはせいぜい2割くらいの乗車率だったが、これが途中からどんどん増えていった。
パッと見綺麗ですが、ベッドバグが発生します!
2匹も潰し、なんとか噛まれずにすんだ。
さすがエチオピア、ベッドバグ大国。
懐かしの90度シート。
ここにも給湯機。
しかしお湯は止まっていた。
スリーピング席。
VIP席?
レストラン。
車内の設備は、本当に中国の電車と瓜二つですね。(まあ同じ会社がつくっているんだから当然か。)
レストランではフィルフィル(インジェラにちょっと辛いインジェラをぐちゃぐちゃにして詰めたもの)が50ブルで食べれます。
結局アディスでは一度もインジェラを食べなかったが、アディスを離れた途端食べることになるとは。
しばらくはザ・サバンナな景色が続く。
昼飯を食べようとしたら全て売り切れらしく、仕方なくクッキーで我慢した。
中東名物チャット!イスラム感が強くなってきた!
途中、ハラールという観光地の近くのDire Dawa駅で大量に人が乗ってきて、一気に乗車率が7割くらいまで跳ね上がる。
ここで乗り込んだ人は、手に大量の葉っぱを持ってきていた。
こんな感じの葉っぱです。
チャットとかカートと呼ばれる物。
これを食べると覚醒状態になる、麻薬のようなものらしい。
麻薬と言うと危険な響きがあるけど、主な効果は効果は非常に薄く、副作用もほぼないものらしい。
エチオピアでも噛んでる人をちらちら見ましたが、これがジブチやソマリランドに大量に輸出されているらしい。
ちなみに日本やヨーロッパのほとんどの国では、麻薬指定されています。
窓の外の景色は一気に砂漠模様に変わってしまった。
ここからしばらくは砂漠を突っ走ります。
ジブチに近づくにつれ、持っていたペットボトルが凹んでくる。
海抜2400mくらいから0mまで降りていくため、当然っちゃ当然か。
外の気温がどうなっているかが気がかりだが。
ずーっと砂漠を渡った後、緑が少しずつ増えてくる。
一度国境付近で電車を止められ、パスポートにエントリースタンプを押してもらい、とうとうジブチへ入国した。
ジブチシティに到着!ジブチはめちゃくちゃ物価が高い!!
夜8時半ころ、12時間半ほどの旅を終え無事電車は終点にたどり着いた。
終点のNagad駅では簡単にパスポートと荷物のチェックを行い、すぐに外に出ることができた。
駅を出たらすぐにタクシーの運ちゃんに囲まれるものだと思いきや、実際は全くそんなことはなかった。
Nagad駅もアディス側の駅と同様郊外にあるんですが、駅の駐車場にはせいぜい10台くらいの車が泊まっている程度。
そしてその中には、パッと見タクシーに見える車は1台もない。
実際はその中の何台かは乗り合いタクシーで、僕がダウンタウンまで連れて行ってほしいと言うと、値段交渉が始まりました。
ちなみに駅員に聞いたダウンタウンへのタクシー代の相場は、10kmくらいで1,500フラン~2,000フラン(1,000円~1,300円くらい)。
そう、ジブチってけっこう物価高いんです。
後から聞いたところによると、各国の軍事基地があって、駐在員がけっこういっぱいいることから、外国人向けのサービス(タクシーやホテルなど)の料金が上がってきてしまっているらしい。
タクシーとの交渉では乗り合いタクシーなのでと思い、ちょっと強引に値切って8ドルにしてもらった。
そして「人が集まったら出発するから」と言われたので少し待っていたら、おいていかれそうになるという…。
急いで車に駆け寄って「乗せてよ!」と言うと、「お前のことなんかしらんぞ」だと。
どうやら少し値切り過ぎて、機嫌を悪くさせてしまったらしい。
エチオピア人同様、彼らも自分を安売りしないらしい。
なんとか強引に乗せてもらって、市街のホテルに向かった。
ジブチのめちゃくちゃおすすめホテル!!15ドルで泊まれます!(条件付き)
ホテルは前もってチェックしていた「China Shandong Restaurant and Hotel」というところへ。
ここ、Booking.comで最安値のホテルなんですが、それでもシングル50ドルらしいんです。(ちなみに通常より小さい部屋が35ドルで出ているらしいが、部屋の数は少ないらしい。)
ただ、駅で会った人にいろいろ聞いた限りでも、他のホテルは100ドル超えとかが普通らしいので、ここが一番良いんでしょうね。
後で聞くと、オーナーであるリーさんもここが市内で最安だと言っていました。
しかし50ドルなんて毎日は払えない。
そこで今回はちょっと秘策がある。
ホテルに着いて、オーナーのリーさんに会い「部屋はいらないんで庭でテント貼らせてください!いくらでOKですか??」と畳み掛けるようにお願いした。
リーさんは少し驚いた顔をしたが「いくら払いたいの?」と聞いてきた。
このパターンかあ…。
たまに値段交渉するときにこう聞かれるんだよね。
おそらくこっちが相場をわかってるか確認してるってケースが多いと思うんだけど、今回はこっちの状況がわからないから値段を決めかねたんじゃないかと思う。
旅を始めたときはこの手の質問が非常に苦手だった。
後出し交渉しか慣れていなくて、自分から値段を言うときはいつも不安で一杯だったが、今は自信を持って値段を主張することができる。
部屋以外は通常シングルのサービスを受けるわけだから、シングルの1/3くらいかなーと思い「15ドル!」と言うと、リーさんは快く快諾してくれた。
まあ8ドルくらいでも普通に良いって言ってくれる気がするけど、15ドルの価値はあるから良いやって思える様になりました。
こんな感じでテントを張らせてもらう。
地面がコンクリートなのが気になっていたが、布団を1枚貸してもらえたので快適。
ここのホテルは個人的にはめちゃくちゃオススメです。
Wifiはサクサクでお茶、コーヒー、水は飲み放題。
朝食もついているし、りんごとオレンジはいつでも自由に食べる事ができる。
その上リーさんがすごく親切で、希望者が集まると港やアッサル湖(少し遠くの観光地。さすがにこっちは有料だけど格安。)に連れて行ってくれる。
この日の夕食は外に食べにいく気力がなかったため、りんごとオレンジで済ませて就寝することにした。
ジブチはホテル代が高いと思っていたから、せいぜい2泊くらいかなーと思っていたが、この値段ならもう少し長く滞在できそうです。
翌日の記事↓
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