こんにちは!とうとう今週東京オリンピックが始まりましたね!
開始間際にいろいろな不祥事とか事件があり、どうなることかと思いきや、なんとか開会式は無事に終えることができたみたいでホッと一息です。
そんな開始間際のゴタゴタの中に、ウガンダ人の選手が失踪した事件がありましたね!
この事件の裏にはウガンダという国の経済状況などが深く関わっているそうです。
この事件とウガンダという国について、実際にウガンダに行ってきた経験も踏まえて、解説していきたいと思います。
ウガンダの ジュリアス・セチトレコ選手 失踪事件のあらまし
今回の事件の主役は、ウガンダの重量挙げの選手であるジュリアス・セチトレコ選手、20歳男性。彼はオリンピック開幕前に大阪で合宿をしていたのですが、7月16日に大阪の宿泊していたホテルから疾走しました。
ホテルには「ウガンダでの生活が貧しいため、日本で仕事をしたい」という書き置きがあったそうです。
結局、彼は数日後に三重県で保護され、最後は自ら納得してウガンダに帰国したそうですが、この事件世界に報道され、世界中から彼を憐れむ声が届いているそうです。
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上記は彼のインスタグラムです。7月15日の投稿を最後に、それ以後は投稿がありませんでした。
ウガンダってどんな国?
ウガンダは東アフリカにある内陸国です。周りをケニア、タンザニア、ルワンダ、コンゴ民主共和国、南スーダンに囲まれています。
ウガンダの国土は周りの国に比べると比較的小国で、面積は24万平方 キロメートル です。日本の本州の面積が23万平方キロメートルくらいなので、ほぼ同じくらいの面積だと言えるでしょう。
人口も4千5百万人ほどと、日本の半分以下。至って普通の国です。
イギリスの植民地だったため、国民のほとんどが英語を話せます。そのため意外と旅行がしやすい国だったりします。
ウガンダの気候は?
ウガンダはアフリカの赤道直下の国です。
赤道直下ときくと、年中めちゃくちゃ暑いのか!と思いがちですが、実は国全体の標高が千メートルくらいと高いため、そこまで暑くはありません!
とはいえ常夏の国ではあるので、どの月に行っても昼間は最高30度ほどまでは気温が上がります。ただ、夜は20度を下回るなど、東京の夏よりも断然暮らしやすいと思います。
人口が増え続ける首都のカンパラ
ウガンダの特筆すべき点は首都で起こっている人口爆発です!
ウガンダの首都はカンパラという場所なのですが、その首都は今ものすごい勢いで人口が増加しているのです。
現在のカンパラの人口は、近郊の地域も含めると670万人ほどです。
東京の人口が1,300万人なのでその半分なのですが、東京はそもそも世界有数の人口が多い都市として知られています。
カンパラの現在の人口もかなり多い方だと見ていいでしょう。
そして恐ろしいのがその人口増加率。
現在カンパラは人口増加が著しいアフリカの中でも最も増加率が高い都市として知られており、その増加率は4.3%と言われています。
4.3%という数字だけ見るとそんなに大きくないような気がしてしまいますが、この数字は10年で人口が1.5倍になるという数値です。一部では、2100年にはカンパラの人口が4,000万人を越えるなんていう予想もあり、そのときには世界16位の巨大都市に発展しているそうです。
混雑がすごいカンパラの街並み
僕がカンパラを訪れたときも街中の混雑はすごかったです。常に渋滞と言う感じ。
とくに、朝は郊外から都市部に車で来る人達が多いので、毎日渋滞や車同士の接触事故が起こっていました。
ちなみに僕がウガンダを訪れたときの記事はコチラです↓
また、街のタクシーターミナルは車がものすごく多くて、タクシーに乗ったあと、このターミナルを出るまでに1時間くら普通にかかってました。もうそれだったら歩いていったほうが早いっていう。
これからもどんどん人が増えてくるなんて、この街は耐えられるんでしょうか?
ウガンダの経済状況は?貧困国なのか?
ウガンダの経済状況はかなり悪く、典型的な貧困国と言えるでしょう。
世界銀行が発表している貧困率(1日1.90ドル以下で暮らす人々の割合)は41.3%と世界ワースト22位。東アフリカの中でワースト7位と貧しい国が多いアフリカの中でも数値的には貧しい方です。
ただ幸いなことに、ウガンダは非常に農業に適した国なのです。年中温暖な気候に恵まれ、雨も降る。また、国の南側には世界で3番目に大きい湖であるビクトリア湖があり、乾季の水源も確保されている。
主食であるとうもろこしやキャッサバ、バナナなどにこまることはない気候なのです。
上記は僕がウガンダを訪問中に現地の人の家を訪ねたときの写真です。
この方はカンパラの郊外に住んでおり、庭でバナナとキャッサバの皮をむくのを手伝わせてくれました。
写真からも分かる通り非常に牧歌的な国で、郊外にいるとき僕は貧しい国だとはあまり感じませんでした。
しかし、上述したとおり首都カンパラには必要以上に人が集まっており、その人達が食べていけるほど十分な仕事が無いのが現状です。
僕がカンパラで泊まった宿の近くにも大きなスラム街がありました。
噂では大きさはアフリカ最大級と言われるケニアのキベラスラムと同じくらいなんだとか。
都市部ほど格差が大きく、貧しい人が多いというのを実感する国でした。
ちなみにキベラスラムに行ったときの記事はコチラです↓
まとめ
噂では、ウガンダの選手たちは遠征費なども国から援助してもらえず、費用の大部分を自費でオリンピックに参加しているそうです。家の経済状況もかなり厳しいのでしょうね。
政府や然るべき機関がもう少しだけでも彼らを援助できれば、少しは彼らの負担も軽くなるのでは、、、と思いました。
僕がウガンダに行った時の話はコチラ↓
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