ボツワナ① カズングラの国境密集地帯

ボツワナの象 アフリカ
ボツワナの象

◆ルート

日本→中国→ベトナムラオス→タイ→ミャンマー→日本→ウズベキスタンキルギスカザフスタン→日本→イラン→UAEイスラエルパレスチナ→ヨルダン→エジプト→スーダンエチオピアジブチソマリランドエチオピアⅡ→ケニアウガンダルワンダブルンジタンザニアモザンビーク→マラウイザンビアジンバブエボツワナ

28ヶ国目ボツワナ共和国

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首都: ハボローネ

為替:1ボツワナプラ=10.5280円

国土のほとんどをカラハリ砂漠が占める南部アフリカの国。

国民の95%をツワナ族が占めるほぼ単一民族国家のため、独立以後内戦などがなく、非常に情勢が安定している。

独立後にダイヤモンド鉱山が発見され、今ではダイヤモンドの生産量はロシア、コンゴ民主共和国に次ぐ世界3位。

ダイヤモンドで得た資金は初等教育や他産業の育成に当ているため、国民の識字率なども高く、アフリカきっての近代国家とも言われる。

オカバンゴ・デルタを中心とするいくつもの有名サファリを有す。

近年はその観光地化に力を入れており、”環境を損ねない観光地化”に成功している。

◆2019.4.15

まだジンバブエに入ったばかりだけど、ここで一旦ボツワナに移動!

ボツワナで有名なのはチョベ国立公園ですが、僕が行きたいのは別の場所。

エジプトで会ってケニアで再会したスウェーデン人アーティストに、「ボツワナのオカバンゴはスゴイ。絶対行け!」って言われていたんです。

オカバンゴっていうのはオカバンゴ・デルタというデルタ地帯のこと。

遠くアンゴラから運ばれてきた水がここにたまり、当たり一面にきれいな湿地帯を作るんだそう。

またその水を求めて象を始めとする動物が集まり、それはそれは素晴らしい場所らしい!

アフリカで会った何人かのバックパッカーも同じようなことを言っていたし、これは期待できるはず!!

実は泊まっていたビクトリアフォールズからボツワナへのバスはありません!

他の人のブログとかを見ると、ヒッチハイクとかをするのが普通みたい。

昨日そのことを宿の人に相談すると、「明日の朝7時にボツワナに行く車がここに来る。うまく交渉すれば乗せていってくれるはず」とのこと。

ボツワナに行く車?シェアタクシー的なものなのかな?と聞いてみたけどはっきり答えてはくれなかった。

ちなみに値段は20ドルが言い値だけど、そこは交渉次第とのこと。

ふむ。信用できないし20ドルは超高いけど、とりあえずそれを待ってみて、だめだったらヒッチハイクしてみるか。

昨日夜寝る前に警備員の人に、「明日の朝にボツワナ行きの車が来るから、来たら呼んで!」って言ったら、全然なんのことか通じてないみたいだった。

「ん?まあ朝晩は違う人だから呼ぶように言っとくよ…」みたいな。

やっぱりそんなの来ないんじゃないかな…。

そして今日の朝。

昨日スーパーで買ったりんごを朝飯代わりに食べてから、一応朝晩の警備員に車が来たら呼ぶように言っておく。

話が通じてない可能性が高いからね。

その時警備員の近くにいた男が僕のほうに来て言う。

「お前ボツワナに行きたいのか?」

「そうそう行きたい。だからタクシーを待ってるんだよ」

「タクシーは高いぞ。国境までは俺が連れてってやろうか?20ドルでどうだ?」

そう言えば時刻はちょうど7時。

それに20ドルという金額も昨日の話と一致している。

こいつが昨日の話の車か?

この人はサファリツアーの人で、この宿からボツワナのチョベのツアーに参加する客をピックアップしにきたらしい。

ありがたいが、距離はほんの70kmくらいだ。20ドルは高すぎる…!

ヒッチハイクしたら5ドルで行けるぜー」みたいな文句でなんとか10ドルまで落としてもらって、送ってもらうことに。

まあ実際ここからボツワナボーダーへの道は、幹線道路でもなければ人が街がある道でもない。

地図上から確認しても相当縮尺を拡大しないと表示されないような辺鄙な道。

ヒッチハイクなんてしたら1時間以上待っても不思議じゃない。

これを10ドルで行けるなら、まー安いもんだと思おう。

アーバスに乗ってボーダーに向かう。

車に乗る前にツアーの人に「あんま人に言わないでね」とか言われたので、なんとなく肩身が狭い。

まあツアーなのに関係ない人を乗せて小遣い稼ぎしてるなんて、評判は良くないわなー。

1時間ほどで国境に到着。

ここで僕は降ろされて、一人で歩いて国境越えをする。

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大量のサファリカーがたむろっている!

日本人ツアーや中国人ツアーもいる。

・・・日本人や中国人ツアーはガイドも日本語や中国語。

乗っている人たちもちょいセレブなおじさんおばさんたち。

その車の脇を通るとき、ちょっと話しかけられそうな雰囲気があったけどガン無視した。

なんとなーく文化が違う感じで苦手なんです。

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サンキューFromジンバブエ

実はすぐにまた来ます!!

出国スタンプをもらって、

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歩いてすぐにボツワナのイミグレ。

ここボツワナは久しぶりにビザフリーの国!!

お金を払わなくても入国できるんです!ああ日本パスポートは素晴らしいなあ!!

イミグレの人は僕がパスポートを渡す前から「コンニチワ!」といい、最後に「アリガト!」と言ってくれました。

僕の中で、中国人と日本人を識別できる人がいる国は民度が高い。

さすがボツワナ、アフリカの優等生と言われるだけある。

ちなみにここのボーダー、珍しく物売りや両替商がまったくいません!!

規制でもしてるんですかねー。

こんなの初めてかも。

ボーダーから最寄りの街までは2kmくらい。

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こんな工事中の道をひたすら歩く。

タクシーに「ここは野生動物がいるから危ないぞ!」なんて脅されたけど、現地人の工事員が街に向かって歩いていたので一緒に行かせてもらう。

流石に一人じゃ怖いしね。犬だって怖いもん、今は。

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遠くに鹿?がいた。

遠すぎで見えない…。

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湿地帯!これだよこれ!僕が期待してたボツワナは!

自然とオカバンゴ・デルタへの期待が高まる。

20分ほどひたすら歩いて、最寄りの街カズングラに到着。

ここカズングラはボツワナジンバブエザンビアナミビアの4ヶ国の国境が集まる地帯。

世界でもこういう場所はここだけらしく、すごく珍しい場所!

かと言って別に特別なものはないけど…。

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街中にいたイノシシ。

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近くにあったCHOPPIESというスーパーの駐車場にあったショップでSIMを購入!

値段は10プラ(100円)。

でもこの国ではSIMの登録を自分でしなければいけないらしい!

自分で指定の電話番号に電話をかけて、いろいろな質問に口頭で答えるらしいんだけど、電波が悪いのと僕の英語力が低いのですぐ窓口の人に電話を切られてしまう…。

何度もトライして、やっと「登録しとくんで、もう少ししたら使えるようになりますよー」って言われました。

けどこれって、使えるようになってもメッセージとか来ないんですね。

しかも、他の国だとチャージしなくても多少最初からネットが使えたりするけど、この国だとチャージするまで全くネットが使えない!

本当は多分すぐチャージできるようになったと思うんだけど、それに気づかず翌日まで待ってしまった!

翌日またSIM登録の電話をして、それで登録済みであることを知らされるという…。

それはさておき、カズングラに到着した所です。

僕の最初の目的地はマウンという街。

この街はオカバンゴ・デルタの観光の拠点になる街です。

周りの人に聞くと、カズングラからフランシスタウンという街行きのバスに乗って、途中のナタで降りる。

そしてナタからバスでマウンまで行けるとのこと。

1回乗り換えで行けるんだ。これだったら今日中に到着できそう。

まずはフランシスタウン行きのバスを探す。

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バスは現地の人に教えてもらった場所、CHOPPIESの向かい(座標=”-17.807722,25.242085″)あたりに行くとすでに来てました。

他の国では見たことがない、ちょっとかっこいいタイプの中型バスです。

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中はこんな感じ。

このバス、しっかり一人一席座るシステムになっていて、ぎゅうぎゅう詰めになることがない!

超快適!

ナタまでは80ドル。

出発~と思ったら、思ってた方向と逆に進む。

え??なんでって思っていたら、ザンビアからくる国境の近くまで行ってお客を拾っていました。

確かにMAPS.ME見ると「Bus Service to Francis town」っていう名前でバス停がある。

ザンビアから来るときはこれで楽にフランシスタウン方面まで行けるらしい!

やっぱりジンバブエよりもザンビアからくるケースが多いのかなー。

カズングラからナタへの道はガッツリ国立公園内を通っていきます。

ちょこちょこキリンやイノシシ、象などを見れました!

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なんとか写真にとれた象。

象の家族も見れたけど、写真とるに能わず…。

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空には一面の縮れ雲。

景色をずーっと見ていても飽きない。

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3時間ほどでナタに到着。

時刻はお昼すぎだったので、適当に食べる物を探す。

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スーパーで惣菜が売っていたので適当に購入。

これで250円くらい。

米がちょっと高くて、米だけで100円以上した。

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スーパーにキットカットのアイスがあったんで買ってしまった!

23プル(230円)くらいして高かったけど…。

真ん中にキットカットがぶっ刺さってて、簡単に抜けるかと思いきや思いの外長かった…。

ご飯を食べる前にマウン行きのバスの時間を調べたんだけど、もう来ているとのこと!

そして満員になっているらしい!

これがぎゅうぎゅう詰めにならない代償か‥。。

しかも次のバスは2時間後とか!そんなの待ってられん!

待っててもいいけど、他にも乗りそびれた人がいっぱい待ってるんだよね…。

しかも事前にチケット買うか言う制度はないらしく、完全にバスが来てからの勝負らしい。

現地人とバスの椅子取りゲームして、勝てる気はしないわな。

だいたいこういうときって、「俺について来い!」みたいなおっちゃんが出てきてくれるんだけど、少し待ってもでてくる気配はなし!

残念!!

しょうがないのでヒッチハイクにトライ!

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小さな街を少し歩いて、マウン方面に伸びる幹線道路でスタンバイ。

他にもヒッチハイクしてる人がいて(同じくバスに乗れなかった人らしく)、先に行かれてしまったりしたけど、30分もしないうちに車が止まってマウンに乗せていってもらえることになった。

途中からもどんどん他の人が乗ってきて満員になる。

どうやらボツワナではヒッチハイクは現地の人も使う交通手段らしい。

ただで乗せてってもらえるかなーと思ったけど、途中から乗ってきた人がマウンについて50プル渡しているのを見て、あーやっぱり渡したほうが良いんだなーと気づく。

ちなみにぼくはヒッチハイクのときはあんまり値段は訊かないようにしてます。

あくまで相手の好意に甘えるスタイル。

最悪お金を要求されても、両者納得できる金額になるよう交渉する覚悟はしてますが。

小銭が20プルしかなかったので、「20プルでいいかな?」って訊いたら「80プルだよ」って、運転手以外の同乗者に言われました。

「あれ?さっきの人は50プラだったよね?」ときくと「さっきのひとは途中から乗ってきたからね」とのこと。

どうやら距離や区間によって相場がきっちり決まっているらしく、その金額を渡すのルールらしい。

なるほど。

まあカズングラからナタまでと距離も同じで金額も同じだから妥当なのかもね。

そう思い、とりあえず言われた通り80プラ払う。

そんなこんなで、マウンに着いたときには夜の7時。

もう日も暮れて暗くなっていた。

今日泊まる宿は、「Motsebe Backpakers」という宿。

いくつかある安宿の中でも、割と中心街に近く、キャンプサイトがある宿です。

中心街に近いと言っても4kmくらい離れている!

流石に暗いしタクシーかなーと思いながら夕食を調達しようとしていたら、ちょうど同じ宿に泊まるという現地人に話しかけられ、送っていってもらえました。

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ちなみに彼の車。

レッドブル的なエナジードリンクの営業車だった!

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おまけでドリンクも一本もらった!

宿では日本語ペラペラの中国人に出会った。

彼は北アフリカアルジェリアチュニジアリビアを旅してきたらしい。

アルジェリアリビアはビザがめちゃくちゃ高く、2国で15万円もしたらしい…!

スーダンの1万5千円なんて目じゃなかった…。

リビアでは今月4日に内戦が始まったらしいんですが、彼もその日にリビアに入国したらしい。

こういう話を聞くと自分の旅がめちゃくちゃ安全に感じられてしまう…。

そして彼に聞いた所、オカバンゴ・デルタは今時期が悪いらしい!

デルタに全然水がないんだそうだ。

そもそもオカバンゴの水はアンゴラからくるんです。

そのアンゴラからの水がこっちに届くのは、毎年6月の頭ころ!

ベストシーズンは6月~8月当たりなんだそう。

彼はこの日セスナに乗って上空からデルタを見るというツアーに参加したらしく、その動画を見せてくれたのだが、確かに!全然水がない!!

小さい水たまりくらいに見える水がちらほらある程度!

確かにベストシーズンでないのは知ってたけど、雨季のあとなんだから流石にもう少し水があるんだと思ってた!!

流石にこの状況で高いツアーに参加するのも…しかし、このままジンバブエにとんぼ返りっていうのももったいなさすぎる…。

完全に来る時期を間違えてしまったのかもしれないよ!

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