エチオピア⑨ アディスアベバへの21時間

エチオピアのコーヒー アフリカ
エチオピアのコーヒー

◆ルート

日本→中国→ベトナムラオス→タイ→ミャンマー→日本→ウズベキスタンキルギスカザフスタン→日本→イラン→UAEイスラエルパレスチナ→ヨルダン→エジプト→スーダンエチオピア

◆2019.1.29

今日はラリベラからアディスアベバに移動します。

通常ラリベラからアディスへの移動は2日がかりなんですが、宿の人が「1人30ドルでアディスまで1日で移動できる車を手配できる」というのでその話に乗っかることに。

まあ結局彼の車は予約が埋まってしまったらしく、街で同じようなことを言ってる人を見つけてそっちを予約した。

ちなみに「定員以上の人は乗せない。そんなことしてたら警察に捕まる。」という彼らの言葉を信じ、ゆったりシートでぎゅうぎゅう詰めでないことを願う。

1回乗り換えが発生するとか言われて「ん?」と思ったけど、1度予約を反故にされ夜になってしまっていて、ほかを探す時間的な余裕もなかったので、なし崩し的に予約してしまった。

今から思うとこれが間違い。

まだ多少の時間はあったから、落ち着いてもう少しほかを当たってみるべきだった。

今回の移動は、国境からたびたび一緒にいる日本人と昨日宿で会った韓国人と一緒です。

韓国人の彼は英語がペラペラ、おまけにアラビア語と日本語(しゃべるのは少しだが、聞くのはほぼOK)が話せるスーパーマン

アラビア語が話せると、エチオピアでもちらほら通じる人がいるので羨ましい。

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朝5時に宿にピックアップが来て出発。

8人乗りの車に6人くらいしか乗っていない超ゆったり仕様だった。

この車でワルディヤという街までまずは移動。

9時ころ、ワルディヤで一旦乗り換えということで車から降ろされる。

時間があるので朝食をいただく。

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エチオピアコーヒー。

基本めちゃちっちゃいです。でもこれで5ブル(18円くらい)。

個人的にはスーダンのコーヒーやシャイのほうが好きだったけど、こちらもまあまあ。

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スーダンのシャイ屋のように、エチオピアではこんな感じのコーヒー屋がいたるところにあります。

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エチオピアの街はどこもやたらリキシャーが多い。

そのくらいしか仕事がないってことなのかも知れないけど。

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売店で買ったコーラ。

写真じゃわかりにくいけど、なんか色薄くないですか?

味も薄いし炭酸も明らかに弱かった。

あとペットボトルのキャップを開けるときの感覚も普通と違ったんだよね。

これはフェイク品なんだろうか…。

朝食を食べ終わっても一向に乗り換えの車は来ない。

ドライバーにいつ来るのか聞くと、「やっぱ今日無理かも。明日でも良い?」との答え。

ふざけんな!1日で移動できるって聞いたから30ドル払ったのに!!

韓国人と一緒に猛烈抗議してなんとか車を探してもらうことに。

そして結局来たのが…

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普通のミニバスだよ!

しかもぎゅうぎゅう詰め。

てかこの約束が全然違う。

乗客はドライバー含め6人までしか乗せないとか聞いていたから30ドル払ったのに。

今思えばこの時点で半額くらい返金してもらえばよかった。

そのまま数時間ひた走る。

2時ころ再度乗り換え発生。

今度の車は更にひどい。4席シートに5人が当たり前。

30ドル払ってこれかよ!ってめちゃくちゃ抗議するが、乗り換えのせいで最初のドライバーはもういないし、もう最初の約束を知ってる人ってここにいないんだよね。

結局車ってのは最初だけで、後は普通にバス乗り継いでるだけじゃん!

これならせいぜい20ドルくらいだったのでは??

完全にやられたわ。

ちなみにバスは時速30kmくらいでしか進みません。

GoogleMapの予想時間からどんどん遅れていく…。

昨日の奴らからは「午後5時ころには着くよ!」なんて言われてたけど、その時間になって距離的にはやっと半分進んだところ。

心配になってくるのは、「夜間のバスは禁止」というルールのこと。

これって途中で「やっぱり今日中につかないから、ここで一泊しまーす」とかならないよね?

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途中で配られたサトウキビ。

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僕らももらってしまった。

これをかじると甘くてうまい。

やることもないので黙々とかじり続ける。

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完全に夜になってしまった。

一応まだバスは進んでくれている。

後半は首都が近くなって、道の状態がよくなったからかスピードアップ。

深夜の1時ころ、やっと首都近郊に入った。

今日めぼしをつけていたホテルは、街の中心街のピアッサというところにある。

しかしこのバスはピアッサまでは行かないらしい。

「ホテルまで連れてってもらうって約束したんだ!」なんて抗議しても、もちろん無駄。

そこまで行きたいなら1人200ブル(750円くらい)払えとかのたまう。

トータル100ブルにしてくれるよう交渉するが、トータル200ブルまでしか下がらず、ピアッサからまだまだ遠い場所で降ろされてしまった。

でもこういう相手に聞かれたくない値段の相談をするときに、一緒にいた3人とも日本語が話せるってのは良いね。

一緒にいた韓国人も日本語が話せたのでそういう相談は楽だった。

そこからタクシーを捕まえようとする。

ホテルまで7kmを100ブル(350円くらい)で頼むも全然OKしてくれるタクシーが見つからない。

時間帯もあるのかも知れないけど、彼らなんか交渉に無気力なんだよな。

頑張って値段を釣り上げようとしてくるんじゃなくて、こっちが「100ブル」って言うと、「ふーん。じゃ良いや、バイバイ。」みたいな。

イスラム圏とかだと頑張って交渉してくるのに。

結局150ブルでタクシーを捕まえ、なんとかホテル付近まで連れて行ってもらう。

以前から聞いていたとおり、ピアッサ周辺は明らかに治安が悪い。

薄暗いバーが多数あり、深夜2時が近いにもかかわらず人通りがそこそこある。

が、騒がしいわけでもなく、静かでなんとなーく嫌な感じ。

ピアッサに着くと警官2人が「危ないから」と言ってホテルまで案内してくれた。

ちなみに今日のホテルはBaloというところ。

しかしホテルに着くと満室とのこと。

「部屋はないけど共有スペースでなら寝ていいよ」と言われたので、お言葉に甘えることにする。

…が当然タダな訳がない。

全員で400ブル(1,500円くらい)。

しかも共有スペースって言っても屋外じゃん!

交渉しても全然値段が下がらない。

しかも他のホテルは満室 or レセプションが閉まっている。

もうみんな移動で疲れていた。

個人的には移動がきつくて疲れたというより、イライラして疲れていた。

なんのために30ドル払ったんだ!?っていうね。

まー、もうここには当事者がいないので怒りをぶつけることはできません。

やっぱり途中から当事者がいなくなるのなら、金は最後に払わせてもらうとかそういうふうにしないと、どうなっても文句は言えないよなあ(物理的に)。

途中でほっぽり出されてもどうにもできなかっただけに、アディスまでたどり着けただけ幸運だと思って反省しよう。

結局ホテルでは400ブル払って寝させてもらうことに。

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寒空の下、こんな感じのところで寝ました。
スーダンで一度も経験しなかった青空ベッドをここで体験。

やたら警官たちが陽気で最後に握手まで求めてきた。

そういえばこちらは3人なのに400ブルって値段もなんか変だ。

ちなみにその場にいたのは、僕ら3人と警官2人、宿のスタッフ2人…ハッ!!まさかコイツラ400ブルを山分けする気では…??

確証はないけど多分そうなんでしょう。

エチオピアの洗礼を受けたという気分。

今までエチオピアはけっこう好印象だったんだけどなあ。

アディスではいろいろやることがありますが、とりあえず明日は一日ゆっくりしたい…。

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