中国⑦ 中国の寝台列車は大したことない

諸葛亮孔明像 アジア
諸葛亮孔明像

◆ルート

日本→中国

◆現在地および移動ログ(27-28日分)

◆2018.7.27

今日は重慶の宿で会ったリックくんと一緒に成都の街をブラブラし、その後夜行列車で西安に移動します。

朝方降っていたひどい雨も昼前には止み、観光にはもってこいの涼しい気候になりました。

まずは昼飯。

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昼飯は麻婆豆腐発症の店といわれるここに。

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味はまあ普通にうまいっす。

ただ、結構いい値段しそうなレストランなのに、これで2人で1,000円ちょいくらいだったと思います。

なかなか良心的。

最初は文殊院というところ。

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ちなみに由来はよく知らない。

調べたけどピンときませんでした。

お次は寛窄巷子という古い町並みが残る通りに行きました。

最近若者向けの店がいっぱい入っていて人気の観光名所らしい。

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まあ、雰囲気だけ楽しむためちら見で・・・。

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耳かきやってますね~。

これも一応、中国の伝統文化らしいです。

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見てるだけで舌が壊れてきそう。

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中国版の短冊ですかね?

割った竹に願いを書いています。

最後は武侯祠という三国志に登場する蜀の武将たちを祀る寺(?)に行きました。

成都といえば、赤壁後にやっと国を持った劉備たちが首都を構えた場所ですからね。

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出師表を記念した碑が。

出師表は2つあります。こちらは1つ目の前出師表。

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こちらが後出師表。

以下ちょっと三国志について語ります。(うろ覚えなので間違いもあるかも)

三国志演義(一般的な蜀が主役のやつ)って、大きく3つのフェーズに分かれていて、

①最初~赤壁の戦い・・・劉備が一般人から身を立てていき、とうとう天下の1/3を手にする。

赤壁劉備が死ぬ・・・三国の力が拮抗する中、蜀ではどんどん人材がいなくなって状況は苦しくなっていく。ついに劉備までもが病で死ぬ。

劉備が死ぬ~孔明が死ぬ・・・劉備亡き後、孔明が必死で劉備が作った国を守ろうとするが、その孔明までも病で・・・。

みたいな感じなんですが、出師表は③の序盤で出てくるものです。

劉備亡き後、劉備の子が蜀の皇帝になりますが、状況はどんどん厳しくなっていく。

なんと言ってもどんどん魏が力を付けて大きくなっていっているし、孔明も病で自分の寿命が長くないことを悟る。

自分がいなくなったら蜀は確実に魏に滅ぼされてしまうため、今自分がいるうちに魏を攻めなくては!的な状況になります。

そこで孔明が「魏を攻めさせてください」ということを記して、皇帝に奏上したのがこの出師表です。

内容ももちろんかっこいいんですが、「主君が作った国をどうにかして守らなければ…!」みたいな使命感が涙を誘います。

あとこっからクライマックスに向けて駆け上がってく感がすごいです。

三国志演義がこんなに多くの人に愛される理由の30%くらいはこの出師表にあると思う。

三国志の武将の像がいっぱい飾ってあります。

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こちらが張飛

張飛は目を空けたまま寝るんだよってリックくんが言ってました。

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こちらは孔明ですね。

劉備を差し置いて一番奥の一番偉そうなところにいました。

やっぱり中国でも孔明人気は変わらないんですね。

有名な桃園の誓いを記念した碑(だと思う)。

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その後はサンダルを買いにWalmartへ。

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今までずっとセブで買ったサンダルを買っていたんですけど、ソールの母子球のところがすり減りすぎて穴が空きそうになっていたので買い替えました。

ていうか3ヶ月持たなかったのか・・・。寿命速いな。

その後は早めの夕食。

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成都は担々麺の発祥の地でもあるということで、担々麺をいただきます。

右奥のやつが追加で頼んだ”醪糟粉子”というデザートなんですが、これがめちゃくちゃ美味かったです。

たぶん甘酒をスッキリした味にしたものに白子を入れてる感じのものなんですけど、淀よく甘くて食べやすく癖になりそう。

調べると白子の中に餡が入っているバージョンもあるっぽいです。

海外で食べた甘い系のもので一番美味しいかもしれないですね。

そんな感じで成都の街を一通り楽しんだ後、リックくんと別れました。

さて、その後は夜行列車で西安へ移動します。

本当は明日も成都にいてちょっと別に場所に行こうと思っていたんですが・・・。

どうやら明日、成都は雨らしいということで先に西安に行くことにしました。

また西安には戻ってくるので、行きたかった場所はその時行きます。

そういう事情で急遽西安に行くことになったので、座席の予約が取れず、立ち席での乗車になります。

乗車時間10時間。

「まあどうにかなるでしょ。」と思って乗ったのですが・・・。

前回のような失敗はなく、早めに駅に行き問題なく電車に乗り込みます。

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立ち席ですが、もちろんずっと立っているつもりなんてありません。

どっかで席をゲットしてやります。

電車出発3分前、車内を見渡すとまだ数席人が座っていない席がある。

自分の運を信じてそのうちの1つに腰を下ろす。

電車が出発する。

これは勝ったか?と思ったのも束の間、席の予約者が来てしまったようで話しかけられて席を奪われてしまう。

マズいななんとかしなくては。

もう空いてる席なんて1席もない・・・。

あれ?なんか2席独占してるおっさんがいる。

どう考えても2席とも予約してるなんてありえないだろ!

おっさんは寝ていましたが、こちらは毅然とした態度でおっさんの肩を叩いて、「どっちがあなたの席?」みたいなジェスチャーをすると片方の席を空けてくれました。

ラッキーと思って席に座ります。

ちなみに席はこんな感じ。

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完全に垂直型です。

まあ立ってるよりマシ。頑張れば寝れます。

そのまま2時間ほどは席を確保できましたが、途中駅で僕の席を予約していた人が乗ってきてしまい、あえなく席を失います。

どうしようか迷いながら列車内をうろつく。

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まあ日本と比べたらひどいけど、ぶっちゃけ結構車内は綺麗だし。

そこまで混んでもない。

マジでカオスなインドの寝台列車とかとは比べるべくもないですね。

とりあえず、あと8時間立っているのは無理なので適当に床に腰をおろします。

・・・1時間後。

流石にケツが痛い。

てか他にも座ってる人いるのによく耐えられるよなー、と思って周りを見渡していたら・・・。

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あれ?何でこの人裸足何だろ??

ん???

なるほど!サンダルを下敷きにしているから痛くないんだ!!!

サンダルにこんな使い方があったとは!また一つ勉強になりました。

ただこれでも1時間くらいしてくるとまたケツが痛くなってきた。

あとTシャツだと流石に寒い・・・。

上着を取りに行きがてら、また車内をうろつきます。

そうすると、全然人がいない狭い通路を発見。

あれ?この広さって・・・

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人が寝るのにちょうどいいじゃん!!

一応脇に人が通れるくらいのスペースもあるし。

持ってきた寝袋が初めて役に立ちました。

世界一周に寝袋が必要かどうかっていうのは人によってかなり意見が割れるようなんですけど、僕の旅は絶対使うシーンがあるんだろうなという直感があったので持ってきたものでした。

正解正解。

バックパックを枕にすると、宿にいるみたいに快適。

これでやっと一眠りできそうです。

朝起きたら西安についているかな。

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