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ムババネ
エスワティニの首都。
人口はマンジニより少ないので、第二の都市と言われる。
首都と言っても行政府があるだけで、立法府や国王の住居があるのはムババネとマンジニの間にあるロバンバという街である。
ロバンバからムババネへの道はやたら街頭が多いが、これは国王が通るためだと言われている。
エスワティニのムババネでパークランに参加!!
前日、エスワティニのスワジキャンドルを見に行った話はコチラ↓
2019.5.4
昨日はみんなで焼き肉をやりながら話をしていて、結局夜中の3時ころまで起きていた。
そして今日は6時半起床!
なんでこんなに早く起きるのかと言うと、早朝ランニングイベントに参加するためなのだ。
パークラン(parkrun)というイベントを知っているだろうか?
これは世界各地で毎週開催されているランニングイベントで、簡単に言うと「みんなで楽しく5km走りましょう」みたいなやつなのです。
参加費は無料。
一応日本でもやっているらしいんですけど、あんまり有名じゃないですよね。
発祥はイギリスで、イギリスの植民地だった国を中心に開催されているらしい。
スワジランドでは首都「ムババネ」で毎週土曜の朝に開催されているらしいのだ。
昨日からお世話になっているJICA隊員の1人が毎週参加しているらしいので、せっかくなので一緒に参加させてもらうことにした。
ちなみに事前登録などはしなくても参加できますが、事前登録しておくと自分の結果がHPや新聞に載るんです。
僕もそれを狙って一応事前登録しておいたんですが、ちょっとトラブってしまって新聞には載らなかった!
残念!!
泊まっていた家からバスでムババネに移動。
会場の公園。
僕らが着いたときにはすでに参加者が集まっていて、みんなでラジオ体操的なエクササイズをしていた。
なんかこじんまりしていてアットホーム感がスゴイ。
ちなみに参加者の割合は黒人、白人が半々くらいだった。
8時ころになるとみんなわらわらとスタート地点に集まってくる。
適当に周りの人とだべっているうちに、いきなりよーい・ドンでスタート!
ほんとに遊びのイベントなので緊張感が皆無です。
ただ、コースがきつかった…。
2kmきっつい登り+1km平たん+2km下りのコースだし、全面芝生OR土。
ところどころ段差とかもあるし、危ない危ない。
それにここって地味に標高高いんだよね。
普通に1,000m以上あるみたいだし…。
すぐに呼吸がきつくなってジョグ状態になった。
まあ久しぶりに走るし、当然の結果だよなあ。
5kmって長い…今の僕には2kmくらいで十分だよ…。
死にそうになりながらなんとか走りきったのだが、ちょっとゴール時にトラブってしまってタイムも順位も全くわからないという残念な結果になった。
でもたぶん、だいたい23分くらいかかってます。
もう死にかけです。
ちなみに1位は15分半くらいで走ってたみたい。
このコースで朝っぱらの8時から15分半てハンパねーな。
そういえばJICAの人が言っていたが、以前に一位になってたおじさんに5000mのベストをきいたら13分台だったらしい。
小さい市民ランニングイベントに普通に13分台が参加してるって、やっぱりアフリカすごいね。
まともなトラックや記録会なんてないはずだから、日本よりもずっとタイムを出すのが難しいはずなのにね…。
走り終わったあとは団らんタイム。
スタッフも親切で初参加の僕にもいろいろ話しかけてくれた。
ムババネの街を探索!カラフルな伝統と製作中の銅像
その後はムババネの街を少し探索。
ムババネもマンジニと同じで、街が小さく凝縮されてる感じ。
けど、マンジニよりも道も広くて人も少なく広々としている。
マンジニよりは暮らしやすそうだなー。
エスワニティ柄の布屋。
ちょっと地味で幾何学的な模様の布が多い。
こういうのとか。
国旗柄の伝統衣装もあった。
製作中?の銅像。
国王の母親を模した銅像っていう噂があるけど、しばらく前からずっとこの状態らしい。
だれも真相はわからず…。
エスワティニと台湾との関係 中国の手が伸びない国
街の図書館に行ってみたけど、土曜日だからか人がいなかった。
この図書館は台湾の支援で建てられたらしい。
ちなみにエスワニティは「アフリカで唯一台湾との国交がある国」なのだ。
他の国は中国と仲良くしているから、台湾を国として認められないけど、エスワティニだけは違うらしい。
だからか、中国系の建設物や中国の会社は見当たらなかった。
駐在員も中国人よりも台湾人の方が多いらしい。
小腹が空いたので街の市場にいく。
エスワティニのスイーツ!エマヘウもエマフェティの美味しい!
おばちゃんが作ってくれた「エマヘウ」という名のドリンク。
程よく酸味があって、なかなかうまい。
こちらは「エマフェティ」というお菓子。
サーターアンダギーみたいなやつだけど、かなりでっかい。
こちらもなかなかうまい。
走ってエネルギーを失った身体に、甘さが染み渡る。
モザンで言うシマを売ってる店もありました。
ここでは「パップ」っていうらしいですね。
ちなみに南アも同じです。
一通り街を見て、ホームステイ先に帰宅。
カルチャービレッジでエスワティニ伝統のリードダンスを鑑賞!
少し休んでから、午後は「マンテンガカルチャービレッジ(Mantenga Cultural Village)」という場所に行く。
エスワティニにはリード・ダンスという伝統のダンスがある。
国王への忠誠を示すダンスで、年に1回このダンスを踊るお祭りが開かれるらしい。
そのときには国中から処女が集められて、彼女たちが国王の前で踊りを踊り、国王はその中から自分の嫁を決めるんだそうだ。
ちなみにこの国も他の南部アフリカの国と同じで、一夫多妻制。
国王はリード・ダンスのたびに嫁を作っているので、国王の嫁は15人もいて今も増え続けているらしい。
で、お祭りは年に1回しかやらないんだけど、このマンテンガカルチャービレッジと言う場所に行くと、小規模なリード・ダンスが毎日2回(午前午後1回ずつ)開催されているらしい。
ただ、不定期にやってない日もあるみたいなので事前確認が必須です。
ここらへんは流石アフリカ。
電話したところ今日はやっているということだったので、行ってみることに。
カルチャービレッジへのアクセスはちょっとめんどくさい。
大通り沿いの「ゲーブルズ(Gables Shopping Centre)」というところまでは、マンジニやムババネからバスで行けるのだが、そこからは公共交通機関はないみたい。
まあ3kmくらいなので時間があれば歩けるんだけど、僕はギリギリまで昼寝してたせいで時間がなかったので、ゲーブルズからタクシーを使ってしまった。
そのタクシーもなかなか捕まらず、3kmくらいで50ランド(350円)というおそらくぼったくり価格を泣く泣く飲むことに。
カルチャービレッジの入場料は100ランド(700円)。
これはリード・ダンスの観覧もコミコミの値段です。
エントランスからダンスの会場までも結構歩くので、実はタクシーで来たのは正解だったかもしれない。
会場についたのは午後の開始時間ピッタリの3時15分!
ダンス前の事前の説明がちょうど終わった時間だった。
すぐにダンスが始まる。
最初は女性たちが前面に出てきて、歌を歌いながらゆるーく踊ってリズムをとっている。
この段階ではみんなやる気なさそうで「あーこれ、見に来たの失敗だったかな」とも思ったのだが。
男性陣が出てきてダンスもスピードアップ!
どんどん動きも激しくなって、踊り手たちの顔もいきいきとしてきた。
リード・ダンスの特徴は、この思いっきり足を高く上げて踏み降ろす動き!
当然女性もやります!
写真を見ると、女性のほうが身体が柔らかそう。
最後は男性陣が一人ずつ前に出てきて自前のダンスを踊ってくれた。
一人ひとりオリジナリティがあって、ちゃんと緩急をつけてウケるところを作ってくれているのがわかる。
みんな表情も豊かで、自然と引き込まれるようなダンスを見せてくれた。
ダンス全体の時間は45分くらいだったと思う。
こういうのを割と避けがちなぼくでも、彼らの熱気を感じる事ができて、見る方も熱が入ってしまうような、そんな大迫力の踊りだった。
ちなみに祭りの本番では国中から処女たちが集められ、リード・ダンスを踊ることで国王にアピールするのだという。
僕は彼女たちがどう思って踊っているのか気になったので、午前中にムババネを歩いたときに街の女性にリード・ダンスのことを聞いてみたのだ。
そうすると女性たちはリード・ダンスのことを、「自分たちの文化で守るべき祭り。みんなで参加することに意義がある。」というようなことを言っていた。
今日踊ってくれた踊り手たちも自分たちが踊れることを心から喜んでいるような、そんなことが感じられるような踊りだった。
ダンスのあとはカルチャービレッジ内にある、昔の住居を解説してもらうツアーが始まります。
とくに参加費とかはかからないので、そのままの流れでガイドについていく。
一夫多妻制の夫婦の家族が住んでいた村を案内してもらいながら、昔の風習や今のスワジ人につながる文化を紹介してもらえます。
結構面白い風習の話とかが聞けるので、楽しめます。
まあ一夫多妻制に関する話が多いので、たびたび女性陣からはブーイングが起こってたけど。
という感じで、カルチャービレッジを目一杯楽しんで帰宅!
帰りも大通りまで歩きかなーと思っていたら、レンタカーで来ていた日本人旅行者に偶然遭遇して大通りまで送ってもらい、最後はバスで帰宅!
ちょっと行くのがめんどくさいけど、エスワティニもしくは南アあたりにいったら、カルチャービレッジのリード・ダンス!かなりおすすめです!!
翌日の記事はコチラ↓
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