エチオピア④ アフリカの屋根に登るシミエントレッキング 1日目

シミエン国立公園のバブーン アフリカ
シミエン国立公園のバブーン

◆ルート

日本→中国→ベトナムラオス→タイ→ミャンマー→日本→ウズベキスタンキルギスカザフスタン→日本→イラン→UAEイスラエルパレスチナ→ヨルダン→エジプト→スーダンエチオピア

シミエン国立公園

4,000m級の山が連なる高地。

数千万年前の地殻変動でつくられた山々が連なり、「アフリカの屋根」と呼ばれる。

貴重な独自の動植物が多数生息する。

特にワリアアイベックスというヤギは、大昔にヨーロッパとアフリカ大陸がつながっていたことの証拠と言われ、非常に貴重とされている。

1978年に登録された、十二件の世界遺産第一弾のうちの一つ。

◆2019.1.24

今日から3日間、シミエン国立公園のトレッキングに参加します。

ゴンダールに宿泊していたので、まずはデバルクというシミエンの麓の村に移動します。

ちなみに昨日まで一緒に行動していた日本人の方は参加しないので、彼とはここで一旦お別れです。

ただ、ゴンダールからアディスアベバに移動するまでのルートは一緒なので、またどこかで追いつくでしょう。

ホテルには8:00にピックアップが来て、ツアー会社のオフィス前まで連れて行かれてしばらく待たされる。

5分って言われたのに、結局30分位待ったよ。

目の前の喫茶店でコーヒーを頼んだのに、そっちも遅くて結局30分出てくることはなかった。

途中で催促するも「いまつくっている」の一点張り。

そのことをツアー会社の人に言うと、「日本じゃ1分は1分かも知れないけど、ヨーロッパじゃ1分は5分だし、アフリカだと1分は1時間だよ」だって。

もうそこは文化だと思って諦めるが、堂々と言うなよという話。

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デバルクに行くまでの風景。

ぶっちゃけこれだけでもかなりすごい。

この時点で標高3,000mくらいかな。

途中で何人か人を拾ってデバルクを経由してシミエンの入り口までたどり着いた。

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ここで入山者の名簿に名前を書く。

結局メンバーは、僕を含め8人。

イギリス人2人×2グループ(うち2人はスペイン在住の夫婦)、ドイツ人、スペイン人、ルーマニア人1人、僕。

久しぶりに欧米人に囲まれ、全然会話についていけない…。

が、基本おじちゃんおばちゃんばっかりで、割と気にされた?のかいろいろ話かけられたので、割と3日間楽しく過ごすことができた。

ただ、言葉ができないだけでこんなに心配されたりするなんて、やっぱり悔しいね。

どっかのタイミングでもう少し生の英語を学びたい。

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更に車で山を登り、標高3,200m付近で車を降りて登り始めます。

ここから最終的に3,900mくらいまで登ります。

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車を降りたあたりに大量にいた猿。

通称バブーン。

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一心不乱に草を掘って食べています。

人間が目に入らないようで近寄っても、全く気にする素振りもない。

普通に触れそうな範囲まで入ってくるけど、触っちゃいけないルールらしい。

とは言ってもあっちから接触してきそうなくらい近くまで来ます。

バブーンはシミエンのいたるところで見かけます。

ここからは写真メインで。

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銃を持ってる人は、スカウトと呼ばれる人。

万一動物に襲われたときに撃退する人。

とは言っても襲われることなんて、基本的にはないらしい。

どうやらこうでもして仕事をつくらないと、観光業も成り立っていかないらしい。

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この絶景をずーっと左手に見ながら、ひたすら山を登る。

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手前にいるのは子供です。

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基本的には餌を食べてるだけの彼らも、たまに群れ内での喧嘩などが発生すると一気にどこかに移動し始めます。

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やっと今日泊まるところに到着。

テントと聞いていたけど、ロッジで泊まることになった。

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今回のツアーにはコックがついてきているので、夕食はけっこう豪華なものが出ました。

ただ、パスタとかスープとかの西欧料理で、インジェラなどは出なかった。

どうやらインジェラの評判は彼らも知っているらしい。

夕食食べながらみんなで話をしていると、どうしてそうなったのかよくわからないが、話は急にキリスト教の聖書の話に。

キリストが生まれたときにお祝いにきた学者の数がどうたらとか。「定説だと3人の学者が来たと言われてるけど、聖書には一言も人数なんて書かれてない!」なんて話が始まって、僕は呆然としていたが、みんなそれぞれ意見をぶつけていた。

こういうの見ちゃうと、やっぱほとんどの日本人て無宗教だよなあ。

以前会ったユダヤ人とかクリスチャンに、「僕たちだって本気で神とかを信じているわけじゃない。習慣として受け入れてるだけだから、そういう意味では日本人と同じだよ。」って言われた事があったけど、こういうの見ると同じとは思えない。

神を信じてるかどうかはともかく、その宗教への理解度とかが段違い。

結局、ちゃんと宗教的教育を受けてるかどうかって話になるんだけど。

以前ムスリムに宗教を訊かれて「宗教とかないんです。」って答えたら、一緒にいた欧米人に「彼らにそんなこと言っても理解出来ないから、適当に神道とか答えといたほうが良いよ」って言われたことがあった。

でも、やっぱりなるべくなら「無宗教」って答えたくなっちゃうな。今の状態だと。

それか「自分自身を信じてます」とかね。

とりあえず1日目終了。

明日は7時半から登り始めます。

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