ケニアのガル高校に行ってみたら存在していなかった話

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駅伝で有名なガル高校とは?

前日、自転車サファリを楽しんだ話はコチラ↓

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2019.2.25

今日はガル高という高校に行く。

ガル高とは、一言で言うとマラソン(陸上競技の長距離)のエリート高と言われている高校である。

正月に開催される箱根駅伝を見たことがある人はわかると思うが、毎年何人かの外国人留学生選手が箱根を走っている。

そのほとんどの選手の出身高校がガル高なのである。

そのためガル高の名前は日本では特に有名だ。

ちなみにガル高OBで特に有名なのは、北京オリンピックのマラソンで優勝したワンジル選手だ。

彼はガル高を経由して仙台育英高校に留学し、その後日本で活躍しながらオリンピックを勝ち世界の頂点にたった。

まあそれだけガル高って言う高校はすごいのだ。

しかしガル高について、詳しく知っている人は誰もいない。

ネット上にも「ガル高」という名前以上の情報は皆無なのである。

某ネット掲示板では、「ガル高なんて本当は存在しない」とか「ガル高は日本への留学生を集めるための選考レースを開催しており、それに勝った者のみが入学できる」などの噂はあるが、どれも定かじゃない。

百聞は一件にしかず。行ってみればわかるでしょ!ということで、せっかくケニアにいるので行ってみることにした。

数日前に宿の人に「ガル高って知ってる?日本では有名な高校なんだけど、なんでかわかる?」って聞いてみると「知ってるぜ!奨学金もらって日本へ行くランナーが多いとこだろ?」という回答があった。

どうやらガル高はあるらしい。

行き方を聞いてみるとどうやらナイロビから2時間ほどで行けるらしい。

近くの街まで行くバスも出ているとのこと。

彼いわく、どうやら5年ほど前までガル高で仕事をしていた日本人がいたらしい。

が、5年前にナイロビからガル高に行く途中に事故死してしまったらしい。

彼が存命だったら引き入れてもらえたかもしれないのにな…。

まあ仕方ない。

自力で入れてもらうしかない。

ということで今日、ガル高に行ってみることにしたのである。

ちなみに今日の作戦は、「ワンジルのファンを装う」である。

そのためにWikipediaのワンジルの情報を少し覚えてきた。

これでなんとか学校に入らせてもらう。

ちなみに学校の場所は、Googlemap上で確認済みである。

「Ngaru secondary school」と書かれた場所が、目的のガル高だ。

ガル高校は山の中に存在する?ナイロビからバスで向かう!

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ナイロビからのバスはNew kenya lodgeのすぐそばから出ている。

バス乗り場の場所の座標は”-1.282590, 36.826878″あたり。

ガル高のあるKerugoya行きのバスに乗る。

バス賃は600シリング(660円)だった。

このくらいの距離なら200シリングとかかと思っていたのに、予想以上に高くてびっくり。

どうやら高速に乗るバスだから高いらしい。

バスには学生ばっかり乗っていた。(ちなみにガル高生は一人もいなかった。)

通学なんだろうが、ナイロビに住んでいる学生が田舎の学校に行くのか?

逆ならわかるけど、なんでわざわざ田舎に行く必要があるんだろう?

バスの乗務員に話を聞いてみると、どうやらケニアでは田舎都会問わず、自分の家から遠くの学校に行くのが普通らしい。

家元を離れて違う街に行くことで良い社会勉強になるからなんだそうだ。

当然遠くて毎日は帰ってこれないので、基本的には学生たちは学校の寮で生活しているらしい。

金曜日の夜に家に帰ってきて、月曜に家を出て学校に行くんだとか。

それにしても時刻はもう10時。ちょっと遅くないと思ったが、どうやら月曜日は「レポートの日(多分自習みたいな日)」らしく、授業はないんだそう。

だから少し遅れていっても大丈夫なんだって。

ちなみにケニアの教育制度では、6歳からのプライマリースクール(8年間)→セカンダリースクール(4年間)→大学という流れになっているのだが、ケニアではプライマリースクールから遠くの学校に行くらしい。

ついでに乗務員からガル高の話を聞き出そうとするが、パブリック・スクールらしいということくらいしかわからなかった。

「速いやつめっちゃいるらしいじゃん?」と聞くと「そうだけど、他の高校にも速いやついるでしょ」みたいな。

話した感じだと、僕以上の情報を持っているようには見えなかった。

それでもガル高の存在は知っている。

これは実在する可能性が高くなってきたんじゃないだろうか。

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バスはナイロビを出発し、郊外の方へ進んでゆく。

けっこう暑いのに誰も窓を開けない。

そう言えばケニアでも窓を開けたがらないひとが多かったよなあと思い、乗務員に理由を聞いてみると、「セキュリティのため」だと言う。

なるほど!窓から手が伸びてきてスマホひったくられるとか聞くもんな。

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道はどんどん狭くなっていく。

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途中で別の村のバス停に夜。

ここも学生がたくさん乗ってきた。

バスはガル高の近くまでやってきた。

このままこのバスに乗っていると、バスはガル高を通り過ぎてしまう。

そのため僕はここで降ろしてもらうことにした。

山の中を徒歩で向かう!ガル高校は本当に実在するのか?

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自然が豊かだ。いかにもガル高がありそうじゃないか。

ガル高までは2kmほどの距離を歩く。

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途中に会った教会。

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中には誰もいなかった。

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ガル高から1kmもないところにレストランやショップが集まっている場所があった。

店員に聞いてみると、ガル高の生徒たちもここによく来るらしい。

いよいよという感じがしてきた。

ちなみにここでジュースを買おうとしたら冷えているのがなかった。

どうやら電気が来ておらず、冷蔵庫が使えないらしい。

再び歩き始める。

ついにガル小を発見!期待が高まる!!

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ガル高前のガルロード(Ngaru Rd)。現在は舗装中のようだった。

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ガル高の200mくらい手前にガル小(Ngaru primary school)があった。

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ガル高と関係があるのか?

車が1台とまっているが、人の気配はない。

少し中を覗いてみたが、誰も見つからなかった。

いくら月曜にしたって、この時間(もう12時ころ)に誰もいないのはおかしい。

よくわからないが僕の目的はガル小でなくガル高だ。

とりあえず先を急ぐ。

ついにガル高校を発見する!しかしなんだか様子がおかしい?

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そしてついにガル高発見!!

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・・・ん?

GIRLS?

ガル女子高って書いてあるじゃないか!

そう言われると、校門の近くに学生が10人ほどいるんだが、みんな女子生徒だ。

しかもどう考えても運動をしそうにない、ぽっちゃり系女子ばかり…。

これはどう言うことだ??

地図で再度確認する。

改めて見てみるとガル女子高の奥に隣接するようにガル高があるみたいだ。

でもどこから入るのか?

流石に女子校に侵入するのはマズい…。

先生っぽい人とかもいないし、誰に聞くのが良いだろう…。

そんなことを考えていると、一人の女子生徒が父親(たぶん)に連れられて登校してきた。

ここぞとばかりに父親に話を聞く。

「ガル高探してるんですけど…」

「ガル高?ここだよ」

「これガル女子高ですよね?男女共学、もしくは男子高のガル高を探してるんです!Ngaru Girls secondary schoolじゃなく、Ngaru secondary schoolですよ!ほらほら、こんな感じで地図上で隣接してるでしょ」

「いやそんなもんここにはないぞ。ここは女子校だけだ。名前が似てるだけで全く違うところにあるんじゃないか?」

「いやそんなはずは…。そう言えばワンジルって知ってます?ランナーの!北京オリンピックで勝った!」

「知ってるぜ。でも彼はもう死んだはずだ。(ちなみにこれはホント)」

「ええそうですけど。彼、ここにあるはずのガル高出身なんですよ。」

「そんな訳がない!彼の出身は全然別の場所だし、ここの学校に通っていたなんて聞いたことがない!」

ここまで言われて、僕の中でも何が正しいのかわからなくなってきた。

ただこのとき思いついたのは、確かワンジルのWiki(日本語)にガル高を経由して日本に留学したという記述があったはずだ。その情報、ワンジルがガル高にいたという事実をこの人に突きつければ状況が動くかもしれない。

もちろん日本語Wikiでは彼が読めないので英語のページを探す。

しかし、

…あれ?

ワンジルのページもあるし、書いてある内容もほぼ日本語版と変わらないけど、なぜだかガル高の部分だけ記載がない…。

急いでGoogleで「ワンジル ガル高」(もちろん英語)で調べるも、それっぽい情報はゼロなのである。

どう言うことなんだ。

それ以降も何人かの父母さんに話を聞いてみたが、みんな一人目と同じ反応だった。

そう言えば出発前にガル高の情報を英語で調べたが、まともな情報は全く出てこなかった。そもそもそれが不自然ではないか。

ケニアの公用語は英語とスワヒリ語である。スワヒリ語を母語とする人のほうが多いようだが、テレビ放送は大体英語だし、公式な情報などは大体英語で発信される。

そのため、おそらくネットにおいては英語優位の国だと思う。

それなのに英語の情報がない…。

判断に迷うが、これ以上暑い日差しの中でここにいても仕方がないだろう。

そう思い、その場を後にすることにした。

Kerugoyaの街からバスに乗ってナイロビに帰る。

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Kerugoyaの街。

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学生がいっぱいいる。

ナイロビまでのバスは行きとは違い300シリング(330円)だった。

行きも300シリングの便があったのかもしれない。

宿に帰ってから、スタッフに今日の成果を話した。

彼は「え?そんなはずはないけどなー。確か数ヶ月前にガル高でボランティアしてた人がいたな…どこだったっけ…」と言いながらFacebookやWhat’s upを探し始めた。

というか、そんな人がいるんなら行く前に言ってくれよ!!

彼はしばらく連絡先を探していたが、数分後にはYoutubeで動物の動画を見始めていた。どうやら見つからなかったらしい。

結論:ガル女子高校はあってもガル高校は実在しない!

おそらく彼や今日の行きのバスの乗務員は、ガル女子高と間違えているのではないか。

まあスタッフは「奨学金を取って日本に行く人が多い」という情報を知っていたが、それは僕みたいな日本人から聞いた情報が混ざっているのではないかと思う。

多分ガル高なんてないのだ。

ないと言うかペーパーカンパニーならぬペーパースクールで、まともに学校を出ていない子供を留学させるために使う、「ガル高」という名前だけの高校なんだと思う。

まあこれも予想でしかない。

ケニアのナイロビからウガンダのカンパラへの夜行バス!

そして今日はこれからウガンダに移動する。

夜8時発、ウガンダの首都カンパラまでのチケットを2,000シリング(2,200円)で購入。

出発の時間まで休み、ガル高遠征の疲れを癒やす。

ケニアの主食はやっぱりウガリ!

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ナイロビ最後の晩餐。

チキンシチューとウガリ。

右の白っぽいヤツがウガリ。

ウガリとはケニアなどで主食として食べられる伝統食。

穀物を練り混んだものらしい。

食べてみるが、味がない…。

食感とかは粘土みたいだが、酸っぱかったインジェラよりはまだましかもしれない。

ちなみにチキンシチューも味が激薄で、おかず主食双方、塩を振りながら食べ進めてなんとか完食。

こういうのを食べると、やはり米は偉大だなあと思ってしまう。

※この時点では馴染みがなかったウガリの味も、この先の旅でどんどん上手く感じられる様になっていくのである。この話はまた別のところで!

快適夜行バスでナイロビからカンパラへ!

8時に近づいてきたので、バスの集合場所に行き、カンパラ行きのバスに乗り込む。

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なかなか綺麗で座り心地が良い。

8時40分ころバスは出発。

明日の朝にはウガンダに入国だ。

翌日の記事はコチラ↓

夜行バスでケニアのナイロビからウガンダのカンパラへ!
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