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◆2018.9.10
今日はインドビザの申請に行ってきます。
ここでちょっとインドビザについて説明しますと…
たぶんインドに行ったことある人は、「あれ?インドってビザの事前申請必要だっけ?」なんて言うと思いますが、それは正しくて、普通の旅行ならインドビザの申請は必要ありません。
なぜなら、「世界中で日本人のみ」到着時の空港でアライバルビザ(到着ビザ)が取得できるからです。
(空港に行くと、日本人だけのためにアライバルビザの申請カウンターがあるのですごいですよ。)
まーそうなんですけど、アライバルビザの場合は色々制約があるんです。
実はアライバルビザ含めて、インドのビザには大きく3種類のビザがあるんですが、それぞれの特徴はざっくり以下のような感じになってます。
ビザの種類 | 申請手続き | 期間 | 入国方法 |
レギュラービザ | ネット+大使館等 | ビザの目的による | 制限なし ※陸路、海路可 |
eビザ | ネットのみでOK | 4ヶ月以内 (1回の滞在は2ヶ月以内) |
ほとんどの空港 ※空路のみ |
アライバルビザ | 到着時の空港で | 1ヶ月以内 | 主要6空港のみ |
まあ要するに、上の方にあるビザのほうが手続きがめんどくさい代わりに、入国方法が自由だったり、滞在が許される期間が長かったりするんです。
で、今回は陸路で入国すると決めてしまっているので、自然とレギュラービザの申請が必要になるわけです。
ちなみに余談ですが、実はアライバルビザで陸路入国することは可能です。
(てか昔僕はやってます。)
実はアライバルビザってダブルエントリー(2度入国できる)ビザなんですよね。
だから、一度デリーなどの主要空港でアライバルビザを取得、入国した後、他の国に行き、そこから今度は陸路で入国する、
ということは許されてるんです。
僕がこの方法をとった時は、
ムンバイ経由で”カトマンズ(ネパール)”に行くときに一度ムンバイで入国しておき、カトマンズからネパール西部の”スノウリ”という街を経由してインドに入国してました。
そういえば当時の僕は、ビザのシステムなんて全く知りませんでした。
ビザとか申請したことなかったし、 海外行くの4回目とかだったし、「日本人なんだからほとんどの国はノービザやろ!」みたいな…。
アライバルビザの存在すら知らずにインドに着いたからなあ。
ホント無知って恐ろしい。
でもそのときに「国境越えって面白いな!」って思ったのが、今回の旅にけっこうつながってたりします。
ボーダーって独特の緊張感とかがあったりするし、国境の街って独特の雰囲気があったりして面白いんですよねえ。
とりあえずそういうわけで、今日はマンダレーにあるインド総領事館に行ってきます。
実はミャンマーではマンダレーとヤンゴンのどちらでもビザが取得できるらしいんですが、ヤンゴンの方だと取るのが難しいらしく、希望の期間のビザが取れなかったりするらしいんですよね。
(日数を無理やり削られちゃったりするらしい。)
あと書類作成とかのやり直しも多いとか。
マンダレーのほうがゆるいという噂を耳にしたので、今回はマンダレーでトライします。
必要な書類とか細かい申請方法とかはそれ専門で解説してるサイトがあるので省きますが、
やらなきゃいけないのは、
①ネット上で申請書類を作成する。
②作成した書類とパスポートのコピーなど、必要書類を揃える。
③総領事館で担当者と面接して、ビザの必要性を訴える。
です。
とりあえず①と②は昨日のうちの終わらせています。
申請書類を作る時に、希望の期間とエントリー(入国)回数を指定します。
僕はインドで、3ヶ月の留学+1ヶ月近く観光をしたいため、期間は6ヶ月を指定(3ヶ月の次は6ヶ月なので)。
また、一度インド入国後にバングラデシュを通過したいのと、留学中にスリランカに遊びに行きたいため、トリプル(3回入国)を指定しました。
さてこれがすんなり通るか?
連泊している宿で朝食をとり、朝9時ころ領事館に向けて出発します。
一応領事館に近い場所に宿をとったので、領事館までは2km弱を歩いていきます。
・・・朝からめっちゃ暑くて早速後悔したんですが。
インド総領事館の場所は、ネットで情報を拾っていたのですが、その場所に行ってもそれっぽい建物がない!!
Googleマップで検索しても全然出てこず、周辺をウロウロウロウロ。
色々やっていると、Googleマップで英語で検索するとヒットすることが判明!
マップ上は、”Consulate General of India, Mandalay”という名前になっています!
総領事館は、予めサーチしていた場所から1ブロックずれた場所にありました。
ちなみに入り口は、マップ上の場所の西側の通りから入る形になります。
入り口では門番の人がいて、荷物とスマホをすべて預けるように言われたので、そのとおりに。
領事館の中には必要書類だけを持って入ります。
領事館の中は快適にクーラーが効いていて、そして冷たい水が飲み放題でした。
(ありがたいっ!)
建物に入るとすぐ、受付のお姉さんが「書類を見せて」と言ってくるので、申請書類を渡します。
すると次に「航空券は?」とくる。
やっぱそうだったか~。
これはインドビザの申請では有名な話で、必ず行きの航空券を取っていないと、ビザを取らせてくれないらしいんですよね。
ちなみにこれはどこで申請しても同じらしいです。
(もちろん東京でも)
何人もの人が航空券無しのトライをしていますが、おそらく未だかつて成功した人はいない…。
ちなみにこれは、陸路入国する場合も同じです。
てかそもそも、陸路入国するなんて書類に書いたら、ビザの取得はできないらしいです。
(じゃあなんで陸路ゲートを外国人に開放してんだって話ですが。)
僕はこの航空券の対策するために、フライドバイという航空会社で「ドバイ→デリー」のダミーチケットを予約していました。
予約して、送られてくるEチケットを印刷、速攻キャンセルしてしまえばお金はかからないので、本当に単なるダミーのチケットです。
ちなみになぜフライドバイで取ったかと言うと、この航空会社はキャンセルが無料、かつ手続きが非常に楽だからです。(詳しくは調べてください)
そんなわけで一応持っていた航空券を受付のお姉さんに渡す。
お姉さんはざざっと僕の申請書類等を確認して一言。
「ここでは6ヶ月ビザの発行はできないわね。ヤンゴンならできるから、そっちに行ったほうが良いんじゃない??」
「な、何だってー!!」
正直6ヶ月を拒否されることは想定していたんですが、ヤンゴンだったらできたのかよ!
これが大使館と総領事館の権力の違いなのか・・・?(ヤンゴンにあるのは大使館なので。)
ただこれから戻ってヤンゴンで申請するのは正直ダルい。
しかも、ヤンゴンだったらOKというのはただの前提ルールであって、ネット上の話を聞く限り、実際に6ヶ月の申請が通る可能性は極めて低いはず…。
色々考えた末にある案を思いつく。
「インド内でビザの延長とかできるでしょ!!」
「観光ビザは延長できません。」
駄目か…。
ならば、
「僕、一応勉強しに行くんですよねえ。
ここで学生ビザ取っちゃうっていうのはOK?
それなら延長できるでしょ!!」
「学生ビザは母国(日本)じゃないと取れないわ。」
無情…2連敗…。
最後の手段は、
「ここで3ヶ月ビザを取得し、まずインドに3ヶ月くらい滞在する。
その後一回スリランカに飛び、スリランカでもう1回ビザ申請するってのはどう??」
「それは…もしかしたら可能かもしれないけど、ビザとビザの間は少なくとも1ヶ月以上は開けないといけないっていうルールがあるのよ。
これは守ってない大使館も多いけど…。
もしスリランカ大使館が厳しかったら、スリランカで1ヶ月待つはめになるわね。」
…あんなちっちゃな島で1ヶ月とか死んじゃう…。
結局3ヶ月ビザで甘んじることにしました。
まあ留学を2週間短くして2ヶ月半(実際は10週間)にすれば、観光や移動の期間もなんとか絞り出せるでしょ。
インドでは、英語4週間、プログラミング8週間の留学をする予定だったため、英語を2週間に変更してもらうかなー。
(こんな事もあろうかと、まだ日程をネゴるまでで止めていて、お金を振り込んでいなかったので良かった!)
あと、日程がもったいないので、バングラデシュに寄るのはやめよう。
とこんな感じで受付での軽い面談(?)を受けた後、今度は本物の担当者と面接を行います。
担当者はザ・インド人という感じの、色黒で恰幅の良いおっちゃんでした。
彼は僕の書類を眺めて一言。
「君、ドバイからデリーに行んだ?ドバイまではどうやって行くのさ?」
これは想定していた質問。
僕の中の架空のスケジュールでは、
9月14日に、マンダレーからドバイに飛ぶ。そして9/15にドバイからデリーに。
その後3ヶ月弱留学をした後、デリーから日本に飛行機で戻る。
ちなみに留学中に1、2回スリランカに観光に行くためトリプルビザが必要。
そのため、「ドバイまでは別の航空券で行きます。14日にここを発ちます。」
「ふーん。で、なんでドバイ経由で行くの?」
え、なんで?そんな動機まで訊かれると思わなかった!
とりあえず、
「LCCなんで安かったんです。」と答えたが、ちょっと動機が弱いかなと思い、
「あとドバイに知り合いがいて、ちょっと会いたかったんです。」と口から出まかせを言う。
てーか、相変わらずウソ下手だな…。
「知り合い?それは誰だ?そいつはドバイで働いているのか?」
やばいな食いついてきてしまった。
とりあえずとことんぼやかそう。
「僕たちは去年語学学校で出会ったんです。その時はお互い学生でした。
でも今何しているかはよく知りません。」
一応納得した模様。
次に来た質問は、
「そいつはイスラム教か?」
「僕は宗教に興味ないのでよく知りません。でも彼は良いやつです。」
釈然としないようだったが、追求するのは諦めたらしい。
次に訊かれたのが、
「なぜトリプルが必要なんだ?」
正直、これに関してはバングラデシュに行かなくなったので、ダブルでいい。
妥協できるところは妥協しておこう。
「スリランカに2回ほど行きたかったんですが、1回でも十分だと思うのでやっぱりダブルでいいです。」
次に来るのは当然これ。
「なぜ3ヶ月も必要なんだ?」
これに関しては当然、
「2ヶ月半留学したいからです」と答えた。
これ以上ない強い動機なので、3ヶ月は確実だと思われたが、これが地雷だった。
「お前は観光ビザで学校に通おうとしているのか?
そんなもん駄目に決まってるだろ!
ビザはそれぞれの目的に応じたタイプのものを取らなければいけないんだ!!」
おじさん怒り狂う。
そしてそのまま2,3分の説教が始まる…。
ほとんど聞き取れませんでしたが、「You must be clear」っていうフレーズは10回以上言われました。
ていうか駄目なんだ…。
フィリピンに留学したときも観光ビザだった(学校から観光にしろと言われた)し、今回も学校からは観光ビザでもいいと言われていた。
学生ビザって長期間の滞在を許してもらうための手段だと思ってたんだけどなあ。
受付の人には留学のことは言ったけど、特に何も言われなかったし。
人によるのかも知れない。
もう完全に押しても駄目な雰囲気なので、
「わかった。今回は観光だけにして留学は今度にするよ。ただ、インドは大きい国だから見て回るには3ヶ月じゃ短いくらいだ。3ヶ月は絶対必要だ!」
と言ったらあっさり3ヶ月を認めてくれて、木曜までに処理しとくから金曜の午前中以降に取りに来るようにということを言われました。
面接って言われて、当たり障りのない内容を訊かれるんだと思ったんですが、けっこう細かいとこまで訊かれますね。
ただ、完全に違反になるようなことさえ言わなければ、希望のビザは取れると思います。
(ただし3ヶ月以内)
その後は疲れたので一旦ホテルに戻り、休む。
夕方ころに宿から出て、ウーベイン橋というところに行きます。
ここは世界一長い木の桟橋らしく、1.3kmほどもあるらしいです。
ちなみにこの街は本当にバスが少ないです。
(一応あるらしいが見たことない…。)
ウーベイン橋は市街地から少し離れているため、トゥクトゥクに乗っていきます。
これがウーベイン橋です。
ほとんどが現地の人ですが、ちらほら欧米人もいました。
見えますかね?奥にずーと続いてる橋が。
想像以上に長いです。
橋のたもとで泳ぐ子ども。
夕日。
ちょっと雲が多いけど、良い夕日だ。
そういえばマンダレーに来て雨にあってないな。
気温もそうだけど、ヤンゴンとは気候が違うのかも。
明日から金曜まではマンダレーでビザ待ちの暇つぶしです。
観光はそこそこに、ゆっくり休みたい気分です。
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