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ハルゲイサ
ソマリランドの首都。
ソマリランドの独立宣言以前より、北部に住む氏族の拠点となっていた。
1988年、北部の氏族の弾圧を行っていたソマリア政府はハルゲイサを空襲。
街は一時焼け野原に。
これがソマリランド独立の大きな契機になったという。
ジブチとの国境からの最悪の悪路!ハルゲイサへの過酷な道のり
2019.2.14
昨日から深夜バス(と言う名のただの車)で砂漠の中を、ハルゲイサへ向けて走り続けている。
深夜になって一時おさまったと思った揺れも、すぐに再開したらしい。
ひどい揺れに目を覚ましたのは午前3時だった。
おそらく2時間も寝れていない。
朝6時につくなんて聞いていたが、当然のように遅れている。
地図の距離から憶測すると、到着はせいぜい9時ころかな。
まあ、アフリカの深夜バスにしてはマシなほうだろう。
今まで受けたことのないような衝撃が車を襲う!
何度か休憩をはさみながら、またしばらくひどい揺れに頑張ってあらがう時間が続く。
朝6時をすぎるとだんだんとハルゲイサが近づいてきた。
7時ころ市街まであと30kmくらいまでというところまで来て、いきなり「ボコンッ!!バーン!!」という強い衝撃を車体に受けた。
もう何が起こったかわからないが車体もグッチャグチャに揺れまくって、まるで車が横転したようだった。
僕と隣にいた少年は思いっきり天井に頭をぶつけ、頭が壊れるだけじゃなく首が折れるかのような衝撃を受けた。
数秒後に車が止まって、揺れが収まった。
それによってやっと、車が横転してないことや、自分や周りの人の無事を確認できた。
みんなそれぞれ頭や首を押さえて痛そうだが、大事にはなっていないみたいだ。
何だったんだろう?地雷でも踏んだのだろうか?
外に出て確認すると、荷台の荷物がバラバラと落っこちていた。
どうやらこの岩にぶつかるか、乗り上げそうになるかしたらしい。
完全に不注意運転だ。
でもやっぱりこんな道が悪いのなら、スーダン、エチオピアみたいに夜間バスは禁止にしたほうが良いと思う。
荷台に荷物を載せようとしたが、どうやら荷台を固定するパーツがぶっ壊れてしまったらしい。
他の車が通りかかるのを待って、一緒に積んでもらうことになった。
後ろから来た車に積ませてもらう。
ちょっと過積載じゃないのかな?大丈夫可?
さあ再出発。
席について何か違和感に気づく。
取っ手取れちゃってんじゃん!
道理でしっかりつかまってたのにあんなに揺れるわけだ。
そんなこんなでトラブルもあったが、11時ころ、やっとハルゲイサに到着した。
疲れた…。
ハルゲイサの気候は快適?海沿いだけど意外と標高が高いソマリランド
標高が1,200mくらいあるおかげで、ジブチよりは全然涼しい。
でも日中は日差しが強くてやはりある程度の暑さは感じる!!
もう疲れたので今日はもう出歩く元気なんてない。
1秒でも早くホテルに着いて休みたい。
バスを降りたところから、決めていたホテルまでは2kmちょい。
この距離なので頑張って歩いて向かう。
道行く人たちにすげー絡まれる(ムスリムらしいなあ)けど塩対応もいいとこ。
答えてる元気なんてありません。
ヤギ。多すぎて何匹いるかわからなかった。
ハルゲイサは街の中心部や大通り以外は、基本道が舗装されていない。
首都でこれはなかなかないなー。
ハルツームですら舗装されていない道は少数派だったのに。
ソマリランドはジブチ見たいにカラフルな女性が多い。
ここはマーケットかな?
興味はあったが、今日は足早に通り過ぎるのみ。
ハルゲイサの由緒あるオリエンタルホテル Wifiの速さはアフリカ随一!
先にハルゲイサに来ていた日本人に勧められたオリエンタルホテル。
ハルゲイサで一番古いホテルらしく、ソマリランド人なら誰でも知ってるほど由緒あるホテルらしい。
1泊シングル朝食付きで15ドル。
多少値が張るけど良いやー泊まっちゃえ!
結果的にはWifiも高速で部屋も綺麗でいいとこでした。
特にWifiはアフリカ大陸に入ってからのホテルで一番速いと思う。
写真や動画のバックアップが高速で進んで、今まで溜まっていた分が全てアップし終わったので本当に助かった。
ソマリランドあなどれないなー。
この後は完全にホテルに引きこもって過ごした。
昼食、夕食もホテルのレストランで適当に済ます。
ソマリランドマラソンを見に行こうとするが…
そういえば今日はソマリランドマラソンというマラソン大会があるらしいと聞いていた。
見に行こっかなーと思っていたのだが、完全にあきらめてしまった。
後日結果をネットで確認したのだが、実は今日じゃなくて先週の金曜(2/8)に開催されていたらしい。
ここでソマリランドマラソンについて説明しておく。
ソマリランドマラソンは、去年初めて開催されたソマリランド初のマラソン大会である。
この大会、申込みページが非常に面白い。
ツッコミどころは以下。
①アフリカの角(ソマリア、ジブチ、エチオピアあたり)に住んでいるか、現地人か、それ以外かで参加費が異なる。
そのくせ、アフリカの角の定義(エチオピア全土が含まれるかどうかは場合に寄る)や現地人の定義(自国民なのか、ハルゲイサ民なのか)が書かれていない。
②「参加費が高いと思ったら、何なりと言ってください」と書かれている。
ディスカウントできるのか?
③申込期限はきっちり決まっている癖に、大会の開催日が書かれていない。
「early 2019」とだけ書かれている…。
さすがアフリカクオリティ。
いつまで見れるかわからないが一応リンクを貼っておく。
興味がある方は、ぜひ来年の参加を!
これに参加するツアーもあります!
こんな感じで開催日は分かってなかったんですが、worlds marathonsという世界のマラソン情報が集まっているサイトで2/14と書いてあったので、ずっと今日だと思っていたんです。
なのに先週終わっていただと…?
急いでworlds marathonsを確認するとやはり2/14になっている。
あれ?と思い詳細を確認すると「実際の日付は2/14ではありません。今後こちらから正しい日程を連絡するので見逃さないように」とのこと。
なんだろう。
これが許される世界ってすげー。価値観が変わってしまうような衝撃を受けた。
ちなみに結果を見ると参加者は200人くらい。
フルの部と10kmの部があり、フルの優勝は2時間51分。
レベルは非常に低い…。
あのモハメド・ファラー(近年オリンピックの5,000mとか10,000mで何回も勝ってる人)を排出したソマリ人ならもっと行けると思うのだが。
ドルとシリングが使える?ソマリランドのややこしい通貨事情
夕食の支払いのときにちょっとした問題が発生。
ソマリランドのほとんどの店ではドルとシリングが両方使えるのです。
今回のレストランに至っては、メニューの金額すらドルで表記しているというドルメインの店。
お会計時にチェックをもらうとドルの金額とシリングの金額が両方書いてある。
そこで持っていたドルで会計したのですが、何故かシリングでお釣りが返ってきた。
そしてお釣りの金額もおかしい。
いろいろ話を聞いていくと原因がわかった。
そもそも僕はレートを知らなかったので、ドルとシリングで表記されている会計の伝票を見てレートを知ったのです。(ちなみにこの時点では1ドル=10,000シリング)
そしてそのレートをもとに、このくらいお釣りが返ってくるだろーなーと予想してたんです。
でも実は彼らの中では、どうやら商品の金額を計算するレートと、客が払った金額やお釣りを計算するレートは別物らしいということが分かってきた。
料金の計算は1ドル=10,000シリングでほぼ固定。
お釣りの計算のみを日々変動するその日のレート(この日は1ドル=9,500シリング)でやっているみたい。
何じゃそりゃ?
これじゃ計算方法でお釣りの金額変わってきちゃうじゃん。
でも後でわかったんですが、けっこう他の店もそう言うところがありました。
すげーこういうの気持ち悪いんだけど。
そんな計算方法は矛盾しているということをいろいろ紙に書いて説明してあげるも、全然理解されず…。
しょうがないので「ドルでお釣りをくれ!」と言う。
そして渋々渡してくれたドルのお釣りの金額もまたおかしい。
しかもこれもまたレートのせいでずれたのだという。
「おかしいだろ!ドル表記のメニューに対して、ドルで払ってドルでお釣りが返ってきてるのになんで間違ってるんだよ!レートなんて関係ない!ドルの問題だ!」
まあ理解はされていなさそうでしたが結局、「はいはい。そんなに言うならくれてやるよ」みたいな感じで正しい金額のお釣りをもらうことができた。
なんだろう、試合に勝って勝負に負けた気がする…。
明日はハルゲイサ観光をするか郊外に行くか…。
少し考える必要がありそうだ。
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