今日の旅情報
これまでのルート
日本→中国→ベトナム→ラオス→タイ→ミャンマー→日本→ウズベキスタン→キルギス→カザフスタン→日本→イラン→UAE→イスラエル・パレスチナ→ヨルダン→エジプト
スエズ運河
地中海と紅海をつなぐ人口の運河。
世界三大運河の一つに数えられ、これによりヨーロッパとインドを海路で行き来するための所要時間が半分以下になった。
19世紀最大の偉業の一つとも言われる。
その重要性から第二次中東戦争のきっかけになった。
現在はエジプトの国有地となり、エジプト政府のスエズ運河庁が管理している。
ダハブを発ち、スエズ運河のほとりの町イスマイリアへ!
前日、居心地が良かった町ダハブを夜行バスで出発した話はコチラ↓
◆2018.12.26
朝6時ころバスの中で乗務員に起こされた。
どうやら検問があったようで、全員バスから外に出て兵士に荷物をチェックされた。
今回の検問は1回。
場所はスエズ運河を渡る所だけでしたが、逆にカイロの方からダハブに行く場合は何回も検問があって大変みたいです。
検問が終わって1時間くらい走る。
夜が明けるのとほぼ同時に目的のイスマイリアのバスターミナルに到着した。
意外と都会なイスマイリアの街
イスマイリアの街は思ったより都会だった。
まー、「アフリカの全く名前も聞いたことない街なんて、村みたいなもんでしょ」みたいな思い込みは良くないね。
子どもたちもフレンドリー。
遠くから「Welcome~!!」って叫ばれました。
学校らしき所に入っていく子どもたちを見送ってから、とりあえず今日の宿に向かって進む。
イスラム教の国なので当然モスクもあります。
旅史上最悪のホテル!まさかのBooking.comにクレーム!
今日の宿は「Grand Hotel Ismailia」。
ダブルで8ドルという格安だったので、Booking.comから予約していたのですが…。
まずレセプションにて予約をしている旨を伝えると、
「チェックイン時間は午後2時だ。それまではチェックインできない。」と言われる。
まあホテルだからそりゃそうか。
たいていのゲストハウスなら早めにチェックインさせてくれるんだけど、まあホテルは無理よね。
「じゃあ、荷物預かってもらえない?」
「無理だ。そんなサービスはやっていない」
え、マジ?
「じゃあホテルのロビーでチェックイン時間まで待たせてよ」
「それも駄目だ。そんなサービスはウチにはない!」
そんな馬鹿なホテルがあるか。
ていうか何のためのロビーなんだ。
ちょっと疲れていてイラッと来てしまい、オーナーを呼ぶように言ったりするが一向に取り合ってもらえない。
そうしているうちにふと、Booking.comの予約確認書ってどうなってるんだっけ?と思った。
確認してみると、ふつーに「荷物預けサービスあり」と書いてあるではないか!
「おい、Booking.comに荷物預けサービスありって書いてあるぞ」
「お前Booking.comで予約してたのか。そうならそうと言えよ。預かってやるぞ」
まじかよ。
どう考えても勘違いなどではなく、わざとである。
まあでもこれで問題が解決するならいいか、と思っていたら、
「予約確認書を見せてみろ」
「はいよ(スマホで予約の画面を見せる)」
「日本語なんて読めない。アラビア語に変えてくれ」
「ここに予約番号があるから、ホテルのシステムで確認できるでしょ?」
「今ホテルのシステムは故障中なんだ。予約が確認できないから、お前がBooking.comで予約したかわからん。当然荷物も預かれないぞ」
そして、
「どうしても荷物を預けたいなら部屋を貸してやる。部屋代は250ポンド(1,500円)だ」
はああああああああああ???
夏にミャンマーで切れたときと同様、頭の中でプツッと何かが切れる音がした。
言いたいことはいろいろあったが、そもそもこのレセプション英語が通じないのである。
今までの会話はすべてGoogle翻訳でやっている。
このまま単純に怒るのは得策じゃないのだ。
Booking.comの対応は神だった
頼みの綱は、、、Booking.comさんだ!
Booking.comの問い合わせの電話番号を調べて、速攻電話する。
レセプションがヤバそうなのに気づいて、ケータイでなにかを見せてくる(おそらく僕の予約が確認できたことを見せようとした?)が手を振り払ってやった。
問い合わせ窓口の対応は見事で、すぐにホテルの責任者に電話して仲裁してくれようとした。(「今ホテルに連絡してみるから保留で待っててね!」みたいな感じ。)
が、連絡はつながらず。
結局、無料でこの宿をキャンセルさせてくれ、近くのホテルを用意してくれることになった。
もちろん、宿代が高くなった場合は差額を補填してくれるとのこと。
Booking.comの対応は迅速で、最初に僕が連絡してから1時間以内にすべての対応を完了させてくれた。
(ちなみにそのうち30分間は、もともとの宿に連絡していたそう。30分で連絡がつかないときにだけ、今回のような問答無用の設備振替ができるらしい。)
やっぱり困ったときは強い者に頼るに限る。
まあめちゃくちゃかっこ悪いけど、なんとかあのクソホテルに泊まらずにすんだ。
彼は最終的に金銭を要求してきたが、今にして思うと金の話をするタイミングが遅すぎる。
多分メインの目的は嫌がらせで、そのための手段として金銭を要求してきたんだろう。
なんというか、意地が悪すぎる。
システムが動かないなんていうのもウソに決まっている。
さすが、世界三大うざい国といわれるだけはある。
スエズ運河は撮っちゃだめ ミャンマー以来に警察に連れて行かれる
振り替えてもらったホテルに移動しながら、スエズ運河がよく見える場所を探す。
と、なぜなのかスエズ運河のほとりの方に行こうとすると、どこもゲートで通せんぼされていて通れない…。
徒歩でも駄目みたいで全然入れない。
せっかくここまで来たのに、クルージングどころか見えすらしないなんて…。
何度かトライしつつゲートの写真を撮ったりしていたら、遠くから見ていた兵士にバレました。
そして警察署に連れて行かれて、関連の写真全部消されました。
ダハブの写真まで消そうとしてくるので、必死でお願いしてなんとか許してもらいました。
そういえば警察署で怒られているときに、パスポートを見られて「なんでヨルダンに入ったんだ!!」って聞かれました。
ヨルダンでこれだったら、イスラエルに入ったことがバレてたらやばかったかも。
カメラの中にはイスラエルの写真もけっこう入ってて、バレるかもとヒヤヒヤしたけど、なんとか大丈夫でした。
嘆きの壁の写真があったらバレてたかも知れないけど、ちょうどそこらへんまではカメラからは削除済みだったので助かった。
ベツレヘムやパレスチナあたりの写真はチェックされたけど、気づかなかったみたい。
大陸を隔てるスエズ運河
怒られた後、別の所でかろうじてスエズ運河が見える場所を見つけた。
ここは運河に湖がひっついたような場所で、手前が湖です。
写真奥のほうにたまに船が通るが、ちっさくて全然見応えがない。
そうこうしているうちにホテルに。
旅史上最高級ホテル!というか人生で最高級かもしれない
新しく用意してもらったホテルは、Tolip Alforsan Island Hotel And Spaというめっちゃ豪華なホテルだった。
ちなみにダブルルームで108ドル。
これが実質8ドルで泊まれちゃう。
さすがBooking.comさん。
無駄に広い駐車場。
プールもある。
フットサルコートの周りにタータンのトラック。
総面積どのくらいあるんだろ?400mトラック5つくらいは余裕で入りそう。
広すぎてフロントがいくつもあって、Reception terminal 1,terminal 2みたいに呼ばれている。
なんかもう意味がわからない。
確実に今まで泊まったことがあるホテルで一番規模が大きいホテルだ。
まあこの規模にしては値段はすごく安いけど、そこらへんはエジプトの物価が為せる技か。
部屋はこんな感じ。
まー普通ではある。
そしてこのホテルで一番良かったことは、
湖に面するプライベートビーチ的なものがあり、
スエズ運河が割と近くに見えるんです!
ギリギリまで近づいてみる。
ちなみにお隣はおそらくスエズ運河庁管理のエリアでした。
兵士が見張ってました…。
この後もホテル周辺でもう少しスエズ運河が見える所がないか探す。
が、どこもこんなかんじで閉ざされている。
ホテルの人にも聞いてみたが、ここらへんの運河沿いの土地はほとんど運河庁管理の土地で入れなくなっているらしい。
たまに例外的に私有地やホテルなどがあるが、いずれにしても関係者以外が近くから運河を見るのは難しいとのこと。
まあ軍事的にも大事な要衝ですもんね。
雰囲気がわかっただけでもよしとするよ。
最後に、少し遠くになるがエル・フェルダン橋という場所ならば近くで運河が見れるかも知れないという情報を聞いた。
明日はそこだけ寄ってから、アレクサンドリアに向かうかなー。
翌日、スエズ運河を眺めたあとアレクサンドリアに向かった話はコチラ↓
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