ミャンマー⑥ ヤンゴンで警察に連れて行かれるの巻

ミャンマーの警察官 アジア
ミャンマーの警察官

◆ルート

日本→中国→ベトナムラオス→タイ→ミャンマー

◆現在地および移動ログ(6,7日分)

◆2018.9.6

※注意※

愚痴要素多し。

気分を悪くする人がいるかも知れないので、読まないほうが良いかも。

今日は朝からバスに乗ってニャウンシュエに向かいます。

バスの時間は7:30集合、8時出発なのにも関わらず7時に起床。

いくつかかけている目覚ましの最後のやつでなんとか起きれた。

危ない危ない…。

急いでチェックアウトして朝飯も取らずにホテルを出る。

昨日教えてもらったバス乗り場はホテルから2kmくらい。

歩いていこうと思っていたんですが時間もないのでタクシーでいくことに。

捕まえたタクシーが「1,000チャット(80円)で良いよ~」と言ってくれた。 

交渉してる時間も惜しかったので、良心的な値段で助かった!

が、タクシーの人なんか道があんまりわかってないみたい…。

地図見せてるのに、「なんでこんなとこ行くの?」みたいな顔してるし。

「バスに乗るんだよ。」って言ってるのに、「バス停?違う場所じゃない?」みたいに言われて違う方に行こうとしているので、直接僕がナビして(口で指示して)目的の場所まで行ってもらう。

まあタクシードライバーが疑問に思うのももっともで、僕は小さい交差点にある”Aung Mingalar Shan Noodle Shop”というただのラーメン屋に向かっているんだから。

このラーメン屋は、昨日バスチケットを購入したときに、販売代理店の人が教えてくれた場所。

最初、ミャンマー語で乗り場の場所を言われたのでよくわからず、スマホの地図上でピンを立ててもらったんです。

それがここでした。

どっからどう見てもラーメン屋だけどな!!

まあそれでも「Noodle Shopって書いてあるけど大丈夫?」って何回も確認したし、「この近くにバス停のマークもないんだけど…。」って訊いても、「ここにバスは来るから大丈夫。30分前には来てね!」って言われてたからな。

流石に場所が間違っていることはないはず。

その人英語もけっこう話せてたし。

まあでかいバス停に行く前にここを通るから連れてってくれるんだろ。

どっちかって言うとどうやって拾ってもらうか(通りかかるバスを見つけるか)というが問題な気がするが…。

バス会社の名前はわかってるし、まあこういうときはだいたいどうにかなるもんだ。

ラーメン屋前にてバスを待つ……が、7:45ころになってもこない!

何人かのタクシーの運ちゃんに話しかけられたが、その中である一人に、

「インレー行くんならこっちのバス停じゃないの?」って言われて、地図上で指された場所が、”Aung Mingalar Bus Terminal”。

ラーメン屋の名前は、”Aung Mingalar Shan Noodle Shop”。

ま、まさか!

チケットの出発地を見ると”Aung Mingalar”と書いてある。

まわりを見るとバスを待ってる人なんて、人っ子一人いない。

しかも相当細い道である。

これ絶対間違いだろ!!

急いで移動しようとするが(おそらく)正しいバスターミナルは20kmも離れている!!

もう絶対無理だ…。

万が一こっちが正しかった時のことを考えて、8:00まではここで待つしかない…。

間違ってたら抗議してやる!

8:00ちょうどに(おそらく)バス会社から電話が来る。

「お前バスターミナルにいないけどどこにいるの?」

「えーと、アナタはどこにいるんですか?」

「Aung Mingalar Bus Terminalだよ。もう来ないから行っちゃうよ。」

プツッ

無情にも電話は切れる…。

とりあえず昨日の代理店にバス代返金してもらわなければならない。

あっちの人が明確にピンを立ててくれた場所が間違っていたわけだし、あんなに確認して間違ってたんだから責任を負ってもらわなきゃ困る。

8:30頃代理店を見に行ったが、まだ開いていなかった。

30分ほど近くで時間を潰してから戻ってくると、開いている。

そして昨日のスタッフがいる!

ちなみにこの時点でけっこー怒りが溜まってました。

まあ人間誰しも勘違いや間違いはあるし、伝え間違いもあるでしょう。

母国語でさえコミュニケーションは難しいのに、今回はお互い母国語じゃない英語で会話をしている。

そりゃ伝えミスもある。

でもですよ。

昨日あれだけ僕がそのコミュニケーションのギャップを埋めるために、地図出して見たり何回も口に出して、文字を見せて確認したのにも発生した今回のミス。

あんた(スタッフ)はちゃんと伝えようとする努力をしてたのかと。

ま、要は「適当にやってんじゃねえのか」っていう思いで、既に怒りが炸裂寸前。

スタッフに近づいて話をする。

スタッフは僕の顔を見た瞬間、「どうして乗り遅れたの?8:00だよ」みたいなことを言ってくるが、こちらから状況を説明。

「昨日ココ(ラーメン屋)って言ってたけど、こっち(バスターミナル)が正しいじゃん。これアナタのミスですよね?返金してください。」

どうやら事情は伝わったよう。

「ごめんなさい。別のバスチケットを買います?」

さらっと流されたこと、ニコッと笑って言われたことで、ここで完全に堪忍袋の緒が切れた。

「無料で用意してくれるんですよね?」

「それはできません」

「じゃあ返金してください」

「それもできません」

「なぜ?」

「お金がないから…」

まともな理由の説明も無しに返金を拒否されたことで、ここでもう一段階怒りのボルテージが上がった!

「ふざけんな!!俺だって無駄にできる金はない!!無料で別の便を用意することならできるだろうが!!!」

「無理です…」

みたいなやり取りをしていると、いつの間にか現地の人が集まっている。

「Police!」、「991(定かじゃないがこんな感じのおそらく警察を呼ぶ番号)」みたいな声も聞こえた。

電話してるヤツがいるからたぶん警察を呼んでいる。

臨むところだ!警察でもどこでも行ってやる。

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警察登場(一応撮影許可はもらってます)。

最初僕だけ連行されそうになったので、「両者を連れて行くべきだ!」って主張をして、スタッフと一緒に警察署に。

正直この戦いは我慢勝負の構図になっているはず。

スタッフだけ逃がすわけに行かない。

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パトカーに乗せられてちょっと署まで。

署についたときには10人くらいの人がいたんですが、誰も全く英語は話せないようでした。

(この辺がタイとの差か…。)

しばらくするとえらい貫禄のあるおっちゃんがやってくる。

彼は英語が話せるみたい。

どうやらこの署の中ではかなり上の立場にいる人みたいだ。

最初はスタッフが彼にミャンマー語で事情を説明。

何を言ったかはよくわからないが、

「両方のミスなんだから、返金とかは無し!お前らこれで解散な!帰った帰った!!」みたいなことを言われた。

正直これでは落とし前がつかない。

「俺からの説明だって聞くべきだろ」って主張をし、

・スタッフが明確に間違った場所を指したこと

・僕は何度も確認したのにスタッフはココだと言ったこと

などを話した。

そして、「もしあなたが私だったら、何ができたのか?」と言い、

最後の〆で、「Are you really fair?(あなたは本当に公正か?)」。

いやーでも怒ってると英語ってどんどん出てくるもんですね。

伝わってたのかどうかは知らんが、自分の中ではこれほど流暢に英語を話せたことはこれまでないよ。

「伝えようとする気持ち」大事。

思いが伝わったのかおっちゃんは、

「ふむ…じゃ、別のバスをタダで用意してやるよ!」

お!まじかやるな!!

でもそのお金はどこから出てくるんだ?

そのあとおっちゃんは30分くらい色々やっているみたいだった。

その間にスタッフも帰っていった。

が、その後おっちゃんが僕に近づいてきて言う。

「やっぱ無理だわ。

そもそもお前、犯罪者でも囚人でもないのになんでここきてんの?

こっから5分歩いたとこに裁判所があるからそっちに行けよ。」

え~~~。

めっちゃ期待したのに。

てかまあ順当に考えればそうなるわな。

よく聞く「民事不介入」ってやつですかい。

まあでもよく考えたら、相手方の味方として召喚された警察が機能しなかったんだから、こっちとしては状況は好転してるんだよな。

もう完全に勝ちじゃん。

再度代理店に言って抗議。

「裁判所行くぞ」って言って、無理やり連れ出そうとしたら流石に困惑していて、ボスに相談すると言って電話をしていました。

その後もスタッフが「半額返せばいい?」と言って更に僕を怒らせたり何だりした後、なんとか無事に全額返金してもらうことに。

時刻は11時。

おそらく代理店が開いたのが9時ころなので、2時間ほどなんやらやっていたみたい。

まあ返金してもらえたから良かったけど。

まあ今回の話、こんなに返金にこだわったのは、僕がキレたってこともあるんですが、ちょっと別の要因もあるんですよね。

僕は一応こういう旅に出ていて、その目的の一つは普通じゃできない色々な「経験」を得たいって事があるんですけど、

「経験」ってのは「教訓」が伴わないと意味がないと思ってるんですよね。

「これこれこういう状況のときは、こんな行動をしておこくべきだった」みたいな。

普通じゃ得られない経験に対してどんどん「パターン」とも言うべき教訓をどんどん貯めていくと、同じ状況に陥った時にはもちろん助かる可能性が上がるし、未知のケースに対してもどんどん対応できる様になっていくと思うんですよね。

でですよ、今回のケースで返金が叶わなかった場合、僕は今回の件をどう落とし前つければ良いのかと。

無理矢理にでも「こういうときは相手責任なんだから、ちゃんと返金をしてもらうのが正解」っていうパターンにしておかないとこの経験が宙ぶらりんになってしまう。

と思ったわけです。

今回の件、最後まであちらの事情は訊いてません。

なぜあんなに確認をしたのに間違えたのかはわかずじまい。

(まあたぶんバス乗り場の名前の前方一部で検索して、出てきたラーメン屋に確認もせずにピンを立てた。

そして、その後は適当にYesYes言ってただけなんだろうけど。)

うまく話をすれば、そこらへんの細かい理由は聞き出せたのかも知れないけど、こっちが怒っちゃったからなあ。

まあでも怒ったことによって、良くも悪くも状況は進んだんだと思うので、怒ってよかったということにしておこう。

しかし久々に怒ったな。

こんなに怒り狂ったのは、大学4年の時にとある山で怒った時以来だったと思う…。

とりあえず愚痴の話は終わり!

その後は結局違う代理店でバスチケットを取りました。

出発は夕方6時。

ちなみに値段は14,000チャット(1,100円くらい)でした。

これは昨日と同じ値段。

15,000~20,000チャットと訊いていたんだけど、値下げしたのかな。

たぶんどこのTicket officeでもこの値段で取れます。

分かりやすいのは昨日買った、ヤンゴン中央駅の北側のチケットオフィスかな。

GoogleMapで「Ticket office」で検索すれば出てきます。

時間が余ったので、近くにある宝石博物館に。

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入場料7ドルの割にはそんなに良くなかったかなー。

ちょっとボリュームが少なかった。

建物こんなにでかいのに博物館は3階の1フロアだけだったよ。

翡翠の彫り物とかもあるし、顔よりでっかい水晶とかもあるからクオリティは高いけどね。

さすが宝石大国。

写真は禁止だけど。

ただ、他の階も宝石ショップになっていて、見学できるのでいい暇つぶしにはなります。

バス乗り場であるAung Mingalar Bus Terminalに。

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これ、街じゃなくてバス乗り場内です。

今まで見た中で一番でかいバスターミナルかも!!

今日は無事にバスに乗れて、いざニャウンシュエへ!

到着は明日の朝になるそうです。

コメント

  1. nenenenonen より:

    すごいパワーですね。僕だったら体力持たなくて行くこと自体諦めちゃいます
    今はオンラインで予約できますので次にミャンマー行くときはお試しください
    https://myanmarbusticket.com/

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