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前日の記事はコチラ↓
18ヶ国目【ソマリランド共和国】
首都:ハルゲイサ
為替:1ソマリランド・シリング=0.1911円
ソマリアの中にある自治区。
本人たちは独立国家を名乗っており、独自の行政、議会、憲法、法律、通貨などなど、国に必要なものを揃えており、さらに治安も非常に安定している。
その反面経済的には非常に貧しく、ベルベラ港での間接貿易や他国への出稼ぎ労働者からの仕送りが主要な外貨獲得手段となっている。
現在、日本を含め世界の1ヶ国からも国家承認されていない、典型的な未承認国である。
なお、2017年にはリベルランドという同じく未承認国と相互承認協定を結んだ。
ジブチでエリトリアのビザをトライ!するも…
2019.2.13
今日はジブチ共和国を出国してソマリランドに行く日。
その前にちょっとトライしてみたいことがある。
僕がカイロで断られたエリトリアのビザを、ここで取れるという噂を耳にしたんです。
ホテルからエリトリア大使館は歩いていけるほど近い。
これは試してみたい。
エリトリア大使館へ向かう。
エリトリア大使館は地図とは少しずれた場所にあったが、通りがかりの人に訊いたら連れて行ってくれたので、難なくたどり着くことができた。
受付に立っていた事務員にエリトリアのビザが取れるかどうか訊いたのだが、どうも回答が要領を得ない。
どうやらここで申請をしても、許可をするかどうか決めるのはアスマラにあるエリトリア国内の事務所らしい。
しかも申請から回答が返ってくるまでは1週間ほどかかるとのこと。
1週間待ってダメだったりしたら、目も当てられないなあ。
ただ最近、ブラジル人旅行者がここで申請し、無事ビザの取得ができていたらしいので、ジブチに住んでいなくても取れる可能性は高いんだとか。
ちょっと迷ったけど、今回はエリトリアは諦めることにした。
諦める理由の1つに国境問題があります。
僕はジブチのビザをシングルで取りました。
そのためどういうルートで行くにせよ、エリトリアからの帰りはジブチには戻ってこれない。そのため必然的にエチオピアに出る必要があります。
(まあ陸路にこだわる場合の話なんですが。)
そのエチオピア-エリトリア間の国境、去年やっと通れる様になったという話を訊いていたんですが、どうやら去年の年末あたりからまた通れなくなっているらしい。
理由は不明。どうやらエリトリア側が人を通そうとしないらしいですね。
エチオピア側にも原因が分かってなくて、困っているんだとか。
と、いう決定的な理由があるので、今回はナシ!
エリトリア、言論統制が北朝鮮よりも厳しく、そして1日で四季が巡るなんて言われるくらい特殊な気候だということで、かなり興味があったんですが、今回は我慢です。
長距離バスでソマリランドの首都!ハルゲイサへ!!
午後3時ころ、お世話になった宿に別れを告げ、ソマリランドの首都、ハルゲイザに行くためのバスターミナルに移動する。
「バスターミナル」なんて書いてるけど、実際はそんなものありはしない。
何もない路上に車が来るので、それに乗って国境越えをするそうなんです。
ちなみにソマリランドのビザはエチオピアですでに取っております!
その時の記事はコチラ↓
ちなみにバスターミナルの座標は「11.585000,43.149722」あたり。
通称26Avenueと呼ばれる、アフリカンストリートの中の通りです。
Avenue26の辺りに行くと、すぐに客引きのにいちゃんがやってきてハルゲイサ行きのバスの予約をさせてくれた。
どうやら普通は朝に予約しに来るものらしく「朝予約したのか?」と聞かれた。
まあ確かにWikitravelには朝来いと書いてあったが、リーさんが直前に行っても大丈夫というのでこの時間に来たのだった。
結局乗車はできることになったのだが、座席に空きがないとかで、車の荷台に乗ることになった。
ちなみに値段は35ドル。
50ドルと聞いていたが、荷台だから安いのかも知れない。
少し早めについてしまっていたので、車が来るまで待つ。
乗車場所はこんな感じのところです。
ほんとにただ普通のストリートから出発するみたい。
車が来たので荷物と一緒に荷台に乗り込む。
ごった煮状態。
ってか、これって夜行だよな?
これで一晩はきつい…。
ウトウトして落下事故でも起きなきゃ良いが。
車は予定より少し遅れて、午後5時ころ走り出した。
いつも楽しい国境越え ソマリランドの国境審査は世界一ユルい?
そのまま30分も走るとソマリランドとの国境地帯にした到着。
ここではトラックを降りて、荷物と一緒に歩いて国境越えをする。
ジブチのイミグレは普通に通過し、いよいよソマリランドのイミグレへ。
イミグレの入国審査官を見て唖然。
なんとアロハ的なシャツを着た、見た目はただのチンピラみたいなやつだった。
普通こういうところって、軍服を着た軍人がやっているんだけど。
なんか拍子抜けしてしまった。
しかも彼はすごく親切で、「Welcome!Welcome!」言いまくって、しまいには握手まで求めてきた。
ここまで入国審査官がフレンドリーなのは初めてだ。
すごく平和な国な気がしてきてしまった。
ちなみに入国審査官のいる窓口は日本が提供したものらしい。
ガラス張りに日の丸が貼ってあり、「From the people of japan」と書いてあった。
国境を越えたところに小さな村があった。
一緒の車だった少年が、ここでしばらく待つんだと教えてくれた。
国旗マークのショップ。
少年に「写真を撮りなよ」と言われたので、言われるがままにパシャリ。
買った500mlのコーラ。
この容量で太った形状なのは珍しい。
ソマリランド料理なのかわからない肉料理。
パスタを頼んだと思ったが、これが出てきた。
18,000シリング(200円くらい)。
ザ・中東料理な感じのスパイスがきいてる食欲がわく旨さ。
国境での両替!ソマリランドの裏レートはすごい!
ジブチフランが470フラン(300円分)くらい余っていたので、シリングに両替する。
当然のように公定レートとは全然違う闇レートで計算された。
この時点で公定レートだと1ドル=578シリングだったが、実際は1ドル=9,500~9,700シリングくらいが相場らしい。
公定レートの20倍という、イランの比にもならない凄まじいレートだった。
小銭をちょっと両替しただけでこの有様。
ソマリランドでは深刻なインフレが進行しており、値段をドルで表記しドル払OKにする店も多いらしい。
世界最悪の悪路!国境からハルゲイザへの道は地獄の酷道!!
しばらく待っていると迎えの車が到着。
さっきとは異なる車だったので、ここで車を乗り換えて進むらしい。
僕はメインバッグを車内に持ち込めと言われたので、足元がめちゃくちゃ狭く、荷物に押しつぶされて痛いほどだった。
これで一晩はきつい…。
ただそんなのはまだ良いほうだった。
車が走り出して本当の問題を知る。
走っているところが道じゃないのである。ただの砂漠だ。
当然揺れる揺れる。
エチオピアのバスの比じゃない。
油断していると頭が窓ガラスや天井にボッコンボッコン当たってめちゃくちゃいたい。
必死で手すりを握って体勢を保つ。
途中で地図を見てみた。
地図上はジブチとハルゲイサをつなぐ幹線道路があるのに、なぜだかそこを走っていないじゃないか!
幹線道路に乗らないからこんなに道の状態が悪いんだ!
そんなことを休憩のときに、一緒に乗っていた英語が話せる青年に聞いてみた。
(本当は走りながら聞いてみたんだけど、みんな揺れにやられてひっちゃかめっちゃかで、全然話が通じなかった。)
青年曰く「幹線道路だって同じだよ」とのこと。
これは後に幹線道路と合流したときに納得する。
幹線道路なんて存在しない。ただの砂漠だったのである。
幹線道路って明確な定義存在しないもんね。自己申告制なのかも知れない。
眠くなってうつらうつらしてきたら、頭をぶん殴られて起きるというのを繰り返していたら、多少マシな道に出たのかあまり揺れなくなってきた。
もしかしたら少し眠れるかも知れない…。
↓翌日の記事はコチラ
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